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リフォーム時の「 床材 」の選び方
床材はリフォームの満足度を左右する重要な要素です。
質感や色・デザイン次第で雰囲気が一新されるだけでなく、快適さや機能性が大きく変わります。
本コラムでは空間や部屋の用途ごとに適切な床材をご紹介するとともに、代表的な床材の特徴をご紹介します。
ぜひ納得のいく床材選びの参考にしてください。
空間・部屋の用途とおすすめの床材
床材にはさまざまな種類と特徴があります。それぞれの空間・部屋が持つ役割や、そこでの過ごし方や使い方、さらには安全性やお手入れの仕方も床材選びのポイントです。
空間や部屋ごとの選択の留意点と、おすすめの床材をご紹介します。
リビング・ダイニングは、家族が集まりお客さまを迎える中心的な空間です。そのため床材選びは暮らしの満足度に直結します。素足で歩いたり、座ってくつろいだり、寝転んだりと、床に肌で触れる機会は思った以上に多く、床の面積も広いので印象にも影響します。
快適性・色デザイン・安全性・耐久性・清掃のしやすさなど、さまざまな角度から吟味して床材を選びましょう。
また、夏はサラッと足裏に心地よく、冬はほのかなぬくもりを感じる床材であれば、一年中、快適に過ごすことができます。
どちらも両立する床材といえば、無垢フローリングですが、複合フローリングと床暖房の組み合わせなどでも実現できます。
【おすすめの床材】
・無垢フローリング
・複合フローリング
キッチンは、水や油を使うことが多く、調理中に食材を落とす可能性もあるため、耐水性・防汚性・滑りにくさが特に重要です。清潔を保ちやすく、汚れが拭き取りやすい床材を選ぶことで、日々のお掃除がラクになります。
また、立ち仕事が多いため、足への負担を軽減する適度なクッション性があると疲れにくくなります。
LDKの場合、リビング・ダイニングとキッチンに同じ床材を選ぶことで、空間全体に統一感が生まれ、視覚的な広がりを感じさせます。逆に、キッチン部分の床材の素材や色・デザインを変えることで、ゾーニング効果が生まれ、それぞれの空間にメリハリをつけることができます。
【おすすめの床材】
・複合フローリング
寝室は、一日の疲れを癒し、リラックスして過ごすための空間です。静音性と肌ざわりの良さが床材選びの鍵となります。足音を吸収し、寝室全体を落ち着いた雰囲気に保つ床材が理想的です。
また、素足で歩く機会も多いため、触れたときの温かさや柔らかさが感じられる素材を選ぶと、より快適な寝室空間を演出できます。
濃い色はシックな雰囲気を醸し出しますが、ホコリが目立ちやすくなります。光沢や壁色とのコントラストを抑えると落ち着いた印象にまとまります。サンプルから選ぶときは夜の照明下でも確認しましょう。
【おすすめの床材】
・無垢フローリング
・複合フローリング
・カーペット
子ども部屋は、健やかな育ちを支える安全で心地よい環境にしたいもの。子どもが転んだり、高い場所から落ちたりしても、ケガをしにくい衝撃吸収性のある素材や、アレルギーの原因となるハウスダストが溜まりにくい素材を選ぶと安心です。
また、おもちゃを落としたり、走り回ったりと活発に動くため、傷や汚れに強く、お手入れがしやすい床材が適しています。
五感を育む視点から肌ざわりを重視したり、学習ゾーンとプレイゾーンを異なる床材で分けたりと、選び方によってこまやかな配慮をカタチにできます。
【おすすめの床材】
・無垢フローリング
・複合フローリング
・クッションフロア
・コルク
・畳ボード
玄関は、来客にとっても家族にとっても、家の顔となる場所です。限られた空間だからこそ、素材や色にこだわって選ぶことでセンスの良さを演出できます。
外から汚れや雨が持ち込まれやすいため、汚れが落ちやすく、剥がれや傷に強い素材を選ぶことが必要です。
たたき(土間)部分と玄関ホール部分では、通常異なる床材を用いますが、その際に色のコントラストを強めるとシャープな印象に、トーンを近づけるとナチュラルな印象になります。
さらに、名栗加工を施したフローリングなど、質感にこだわると玄関の印象をワンランクアップできます。
【おすすめの床材】
●たたき部分
・磁器タイル
・天然石
・モルタル
・洗い出し
・フロアタイル
●玄関ホール部分
・無垢フローリング
・複合フローリング
洗面所やトイレは、湿気がこもりやすい場所です。そのため、耐水性と防カビ性、そして清掃のしやすさが非常に重要となります。水はねや湿気による劣化を防ぎ、カビの発生を抑える床材を選ぶことが大切です。
また、髪の毛やほこりが溜まりやすいので、清潔感を保ちやすく、汚れがすぐに拭き取れる素材が適しています。
フロアタイルや磁器タイルの色・柄を一部だけ切り替えて、ラグ風のアクセントにするなど、お好みの演出も楽しめます。
【おすすめの床材】
・フロアタイル
・クッションフロア
・ハイドロセラ
・複合フローリング
ペットと暮らすお住いでは、まず滑りにくい床材であることが大事です。ペットが歩く際にストレスになったり、ケガをしたりしないよう、適切な表面加工が施された床材選びましょう。
また、爪による傷がつきにくく、防水性が高く、掃除がしやすいこともポイントです。
床材を適切に選んで安全で衛生的な環境を保ちましょう。
【おすすめの床材】
・クッションフロア
・磁器タイル
・無垢フローリング(滑りにくいコーティングや加工のもの)
・複合フローリング(ペット用)
マンションの床をリフォームする際は、管理規約を確認し、遮音等級に合った床材を選ばなければなりません。
下の階や隣接住戸への音を軽減する遮音性の高い床材を選ぶことは、住人同士のトラブルを防ぐことにもつながります。
工事には「張り替え」と「重ね張り」があります。「重ね張り」であれば、古い床には手を加えないため、工事の音も抑えられ、短い工期でリフォームすることも可能なので、マンションにおすすめです。
【おすすめの床材】
・クッションフロア
・フロアタイル
・複合フローリング
・無垢フローリング
・複合フローリング(ペット用)
床材の種類と特徴
代表的な床材について、その特徴やバリエーションをご紹介します。
無垢フローリングは、一本の木から切り出された天然木をそのまま加工した床材です。
木本来の質感、ぬくもり、香りが最大の魅力で、時間が経つごとに味わいが増していきます。
調湿作用があり、夏はさらっと、冬はほんのりと温かみを感じさせます。
・広葉樹系(オーク・ウォールナットなど)
硬く傷つきにくい、美しい木目が特徴です。
・針葉樹系(スギ・ヒノキなど)
柔らかく肌触りが良く、より温かみがあります。
【加工方法】
表面の仕上げには、木の呼吸を妨げないオイル塗装のほか、水や汚れに強いウレタン塗装があります。
日常の掃除がしやすくツヤがあるのはウレタン加工ですが、無垢材本来の自然のぬくもりを妨げてしまいます。
複合フローリングは、合板などの基材に天然木や木目柄シートを貼り合わせた床材です。
無垢フローリングに比べて、反りや収縮が少ないのが特徴です。
・挽板フローリング
合板基材の上に、厚さ2~3mm程度の無垢材をスライスした「挽板(ひきいた)」を貼り付けたものです。
無垢フローリングに近い自然な風合いと肌ざわりを感じられます。
・突板フローリング
合板基材の上に、0.2~0.3mm程度の薄い天然木をスライスした「突板(つきいた)」を貼り付けたものです。
コストを抑えつつ天然木の質感を楽しめます。
・化粧シートフローリング
合板基材の上に、木目や石目などの柄が印刷された樹脂製のシート(化粧シート)を貼り付けたものです。
デザインの自由度が高く、傷や汚れ、水に強いといった機能性に優れています。
クッションフロアは、塩化ビニール製のシート状の床材で、裏面にクッション性のある層があり、足への負担軽減や遮音性も期待できます。
防水性・防汚性に優れ、手入れがしやすく、床材の中では最もリーズナブルな種類です。
デザインも豊富で、木目や石目、テラコッタ調などさまざまな柄があります。
最後に
床材は視覚的にも快適さの面でも、私たちの暮らしに知らず知らずのうちに深く影響を与えています。
リフォームの際は、お好みの空間イメージやライフスタイルを見つめて、空間や部屋の用途に合わせた床材を選ぶことで暮らしがグレードアップします。
それぞれの床材の特性を理解したうえで、最適な組み合わせを選び、より豊かで快適な毎日を手に入れてください。







