水回り「フロアタイル」メリット・デメリットとは
こんにちは! TOTOリモデルサービスです。
床のリフォームで大切なのは、素材選び。フロアタイルはクッションフロアよりも丈夫で、デザインも豊富なため、室内に高級感を出したいという方に人気が高い床材です。
本コラムでは、フロアタイルのメリットやデメリットについて、紹介させていただきます!
丈夫で美しく、満足度の高いリフォームへ

フロアタイルは、丈夫なうえに、見た目の美しさが映える床材です。
同じ塩化ビニル製の床材にクッションフロアがありますが、傷がつきやすく耐久性の面ではフロアタイルに敵いません。
フロアタイルは、土足で入るような場所にも採用できる強さがあり、ワックスをかけないで良いタイプや、タバコの火などで変色したりしない加工を施したものなど、用途に合わせて機能を選べる点が大きなメリット。
掃除がしづらい場所や人の出入りが多い場所にも適しているので、店舗や事務所などの床にも多く使われています。
さらに嬉しいのは、クッションフロアに比べて色柄の種類が豊富なこと。大理石や木材などの質感の再現度が高く、一見、本物と見分けがつかないものも。
畳模様などのデザインも揃っていて、和洋どちらでも思い通りのリフォームを叶えられるのが、フロアタイルの大きな魅力と言えるでしょう。
本物の大理石に比べて、安価で施工が可能

< 大理石の床イメージ >
大理石調の床を希望するお客さまにとって、ネックになるのは価格と工事期間の長さです。
本物の大理石は重厚感もあって素晴らしいものですが、床全体に貼るとなるとかなりの高額に……。
そこでおすすめなのが、フロアタイル。本物と遜色のない見た目に仕上がるうえ、本物に比べて安価で施工できます。
費用が抑えられるぶん広い面積に敷くことができるので、リビングとダイニングに統一感を出したいときなどもおすすめですよ♪
仮に12帖ほどのリビングに本物の大理石を敷き詰めるとなると、どんなに安くても数十万円〜、高ければ100万円を超えてしまいますが、フロアタイルなら10万円ほどから設置できる種類もあります。
最近ではホテルライクなデザインを好むご家庭が増え、大理石調の床に高級感あるインテリアを上手に組み合わせる方が増えてきました。
フロアタイルの表面加工は、「ツヤ消し」と、クッションフロアにはない「鏡面仕上げ」を施したものがあり、艶やかで格調高いリビングを演出するにも活用できる素材です。
大がかりな工事も必要なく、ご近所への気兼ねが小さくて済むのも助かるポイントです!
フロアタイルのデメリットは?
丈夫で美しく、大理石や無垢材などにそっくりな見た目でありながらリーズナブルとなれば、メリットはかなり大きいと言えます。
では、デメリットはどんなところでしょう?
ひとつは、クッションフロアに比べると高価に感じること。
クッションフロアは床材の中でも安い部類の素材です。デザインよりも安さを優先したいときには、フロアタイルの価格は高めに感じるかもしれません。
もうひとつは、クッションフロアよりも、少々施工の時間がかかること。
クッションフロアはシート状になっているため一枚の面積が大きいのですが、フロアタイルは一枚一枚タイル状のものを貼って行くので、そのぶん時間がかかります。
タイルとタイルの継ぎ目に汚れがたまることもありますから、気になることがあれば施工前に十分確認しておきましょう。
傷や汚れがついた時の違いも気になりますね。
クッションフロアは、一部だけくり抜いて修理するとかなり目立ってしまうので、ある程度の範囲を剥がして貼り直すことになりますが、フロアタイルは、傷がついた一枚だけ貼り替えることができます。
そのため、予備を保管しておくこともよいかと思います。
長く美しさを保ちつつ修理にかかるコストの無駄を抑えたいと考える人には、扱いやすい素材と言えます。
賃貸物件の価値を高める効果も

室内の雰囲気をグレードアップさせるため、賃貸物件のリフォーム時に床をフロアタイルに変えるケースも多いようです。
賃貸の家は、借り手に気に入ってもらうためにきれいにしておかなければなりません。室内の高級感を高めることで、家の魅力をアピールできるようになるのですね。
床のリフォームを行う場合、床材を剥いだ下の状態をきちんと把握することがとても重要。
凸凹があるとその部分が浮きやすくなりますし、壁際ぴったりまで敷き詰めなければ、空いた隙間に埃が詰まったりしてしまいます。
浮きや凹みがなく、高齢の方でも安心して毎日を過ごせるように、床をリフォームする時は技術の確かなリフォーム会社に依頼しましょう。
子育て世代にも、高齢者の足元にも安心

子育て中や高齢の家族との暮らしの中で、床が気になるときがありませんか?
赤ちゃんがハイハイしたり、年を取って足の上げ下げが辛くなったりしたとき、フローリングの硬さや、敷物を敷いて生じる小さな引っ掛かりが、暮らしの満足度を下げる可能性があります。
ジョイントマットや絨毯を用いてフローリングの硬さをやわらげる方法もありますが、ジョイントマットは表面の耐久性が低いために劣化しやすく、絨毯だと歩いていて足に引っかかりやすい。それぞれに難点があり、気持ちよく解決できるとは少々言い難いかもしれません。
フローリングの雰囲気が好きなら、無垢材の風合いを再現したフロアタイルを選べば、室内のニュアンスはそのままに、機能性だけをアップできますよ♪
水や汚れが染み込まないフロアタイルは、水回りの強い味方

耐水性に優れているフロアタイル。トイレやキッチン、洗面ルームなど水の飛び散りやすい場所に安心して使えます。
水回りの床材を考えるときに注意していただきたいのは、耐水性と耐久性です。安さを重視しすぎて水に弱い素材を選ぶと、傷みが早いだけでなく、カビも生えやすいため数年で再びリフォームが必要になるリスクが高まります。
よく水回りに用いられるクッションフロアも耐水性はあるのですが、耐久性が低いため、強度の高いフロアタイルの方が安心な点もあります。
また、色柄も豊富ですから、それぞれのスペースに合わせたデザインを自由に選ぶこともできます。
トイレリフォームでの当社実例をご覧ください。
< トイレ床 リフォーム前 >

< トイレ床 リフォーム後 >
元の素材よりも室内が明るくなり、おしゃれ感が増していますね!
常に水があるトイレは、湿気に強い素材が最適。
お子さまのトイレトレーニング中でも、汚れをサッと拭けて常に衛生を保てます♪
多くのお客さまから「選んで良かった」の声が

フロアタイルは汚れや水気を吸い込みにくいから、掃除がとてもラク!
多くのお客様から「フロアタイルを選んで良かった」と言われる理由は、ここにあります。
花粉症やハウスダストなど、健康リスクにつながる要因になる物質なども、掃除機でサッと吸い込めばOK。絨毯のように奥に汚れが入り込まないため、ダニ対策にもぴったりです。
飲み物や食べ物をこぼしても、サッと拭くだけだからお掃除ラクラク。
夏になるたびに気になるトイレのもわっとしたニオイも、湿気を溜め込まない床材を選ぶことで軽減できます。
玄関のように、土や砂、雨の日の水滴などが常に入ってくる場所にもフロアタイルはうってつけ。ダーク調の色展開も揃っていますから、汚れることを気にせずにイメージチェンジができますよ♪
豊富なデザイン
フロアタイルのデザインは、想像以上に豊富です。
インテリア業界で有名な株式会社サンゲツのフロアタイルのカタログから、一部ご覧いただきましょう。
石目調
大理石の風合いと格調を再現したフロアタイルは、家の表情をガラリと変えます。
ホワイト系からダークな色調まで色の展開も広く、家族の好みや趣味に合わせて選べます。

< 画像引用: 株式会社サンゲツ「2019-2021フロアタイル」カタログ >
木目調
一言で木目と言っても、木材の種類はたくさんありますよね。
サンゲツのフロアタイルは、オークやウォルナット、メイプルやパインといった木材それぞれの風合いを忠実に再現しながら、木材にはない機能性がプラスされていると高い評価を集めています。

< 画像引用: 株式会社サンゲツ「2019-2021フロアタイル」カタログ >
タイル調
画像はアンティークタイルのタイプ。経年によるやさしい佇まいを表現し、ヨーロッパの石造りの部屋のような雰囲気を完成させます。
他にもモルタル調やカーペット調、畳調、藤や杉などを模したものなど、「これがフロアタイル?」と驚くようなデザインが。
全てのタイルの表面に、デザインに合わせた凹凸が施されていて、パッと見ただけでは塩化ビニル製とは分からないほどです。
「タイル」と聞くと、硬くて冷たい素材を想像するかもしれませんが、その印象も軽減できます。
長持ちする床リフォームを希望する方に、一度は見ていただきたい床材です。

< 画像引用: 株式会社サンゲツ「2019-2021フロアタイル」カタログ >
■ キッチンをおしゃれな『 フロアタイル 』にしたコラム記事は