南欧スタイルでおしゃれ!造作「洗面台」
今回ご紹介する洗面化粧台(洗面台)、南欧スタイルでかっこいいですよね!
実はこちら、造作して作ったオーダーメイドの洗面化粧台なのです。
お客さまのイメージを図面にして打ち合わせを繰り返し、その図面を基に洗面化粧台(家具)を作り、最後は現場でお客さまの家にぴったりとあわせて完成させる。
ご自身のイメージが形になり、世界に一つだけのモノとなる。それがオーダーメイドの良いところです。
「 自分だけの洗面化粧台 」を作るためには、打ち合わせが一番大切といっても過言ではありません。
どのような家具にしたいか「デザイン・色・素材・高さや奥行き・どのように収納するか」など、図面を基に何回も打ち合わせを重ねて細部まで決めていきます。
本コラムでは、オーダーメイド(造作)して南欧スタイルの洗面室へリフォームを行った「 打ち合わせ ~ 設置 」までの流れをご紹介します。
また後半では、既製品(TOTOドレーナ)の実例も紹介します。
ご相談・ヒアリング
お声がけいただいた時に、ホームページの実例のような洗面化粧台にしたいとご要望をいただきました。
最初に検討したのは、実例のイメージに近い洗面化粧台を「既製品」と「造作家具」のどちらで実現させるか、です。
初めて伺った際に実例の写真を持参し、照らし合わせながら、
・お客さまのご希望と実例で異なる箇所はどこか
・お客さまの生活スタイル
などについてお話を伺いました。
その結果、次の3つについて確認することができました。
TOTOドレーナの洗面ボウルと水栓金具
・既製品であれば、TOTO ドレーナの水栓金具と洗面ボウルがイメージ通りである
・既製品は、イメージ・使い勝手をカスタマイズするには限界がある
・造作家具の魅力は、デザインや使い勝手をオーダーメイドできることである
以上を踏まえ、お客さまのご希望にそえるのは造作家具の洗面化粧台というお話しになりました。
ご提案
水栓金具と洗面ボウルはカタログをみて気に入っていただいた「TOTOドレーナ」のものに近づけるように色々なメーカーから探し、ご提案いたしました。
・水栓金具・・・カクダイ社製
・洗面ボウル・・・ドイツAlape社製(当社はTOTO以外の商品も扱っています)
2回目のご提案では、1回目の打ち合わせにおいて「下台は全部オープン棚ではなく引き出しが欲しい」「鏡は収納付きにしたい」というご要望がありましたので、さらに使い勝手 (引出しとオープン棚の振り分けとそれぞれの高さ・オープン棚に何を収納するのか等)についても掘り下げて擦り合わせを進めました。
2回目で決まった内容での大枠のお見積金額にてご了承いただきましたので、3回目の打ち合わせのタイミングで、家具職人も一緒に現地調査に伺い、更に細部についての詰めを行いました。
【 主なヒアリング内容 】
・三面鏡の幅の割り振り
・どんな照明器具がいいか
・スイッチ・コンセントの位置
・引き出しの把手は、いるかいらないか
・タオル掛けアクセサリーはどれにするか
・色の決定(3色の塗装板を作り選んでいただきました)
ここで細部にまでこだわった家具の設計が出来上がり、工場で家具製作を行っていきます。
洗面化粧台が仕上がったら搬入・設置となります。
オーダーメイドの洗面化粧台を製作する時の大まかな流れは、次のようになります。
打ち合わせ → 既存家具解体・撤去 → 給排水管切り回し → 鏡設置用壁下地補強 → 電気工事 → 内装工事(→洗面化粧台製作*)→ 洗面化粧台搬入 → 調整・設置
*家具は工場で、1~2ヶ月かけて製作します。
リフォームの工事過程
①リフォーム前の洗面化粧台の解体・撤去
②給排水管切り回し
新しい洗面化粧台にあわせて、給水管・給湯管・排水管を移動させます。
③鏡設置用 壁下地補強
鏡は重いため壁の下地を補強して、しっかり取り付けないと壁から落ちてしまい、大変危険です。
④電気工事
照明器具やスイッチ・コンセントを設置する位置にあわせて、壁の中で電気配線をまわしていきます。
⑤内装工事
洗面化粧台設置前の最終工程として、壁紙・床材を貼ります。
⑤洗面化粧台搬入
工場で作製した洗面化粧台が搬入されます。
⑥設置・調整
工場では搬入後に現場で調整することを前提として、ほんの少し大きめに洗面化粧台(造作家具)を作ります。
そして現場で、ぴったりと設置場所にはまるようにカウンターなどを細かく調整していきます。これが造作家具と既製品との大きな違いなのです。
冒頭でも紹介しましたが、こちらが完成後の様子です。
また、以下にご紹介するのは既製品である「 TOTOドレーナ 」にてリフォームを行った実例です。
【 Before 】
【 After 】
【 Before 】
【 After 】
文: 吉田・南部