キッチン「 交換時期(寿命)と メンテナンス時期 」

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キッチンは毎日使うもの。
毎日使っていると微妙な違和感やちょっとした不具合も敏感に感じることがあるかと思います。

 

そのような積み重ねもあるかもしれませんが、

「キッチン、リフォームしようかな」

とふと思い立つ、その時が交換・リフォームのいいタイミングなのかもしれません。


・・・といってもなかなかキッカケがありませんよね。
キッチンを交換するのには様々な理由があると思いますが、主な動機としては、以下のようなものがあるのではないでしょうか。

 

 

キッチンを交換する理由

 

●古くなり、劣化や故障が目立ってきた(寿命による交換)
●不便さ・作業のしづらさを感じてしまう(機能的な不都合による交換)
●家族構成・生活スタイルの変化(環境変化による交換)

 

本コラムでは、その中で最も多い理由である、キッチンの劣化・寿命による交換について掘り下げていきます。
 

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キッチンは様々な設備から構成されている

 

キッチンの耐用年数は、一般的に10~20年と言われています。
10年と20年ではかなりの幅がありますが、このような表現になるのは、キッチンが様々な部位から成り立っており、それぞれの部位にある設備によって劣化のスピード、耐用年数が異なるからです。

 

キッチンには大きく分けて、4つの場所に分かれています。
ガスやIHなどで加熱調理をする「 高温になる場所 」、洗い物などで「 水を使う場所 」、下ごしらえなどの作業をするワークトップや保管場所としての棚・キャビネットなどの「 乾燥した場所 」、冷蔵庫や電子レンジ、換気扇、食器洗浄機などの「 電化製品を使う場所 」があります。


よく考えてみるとキッチンはこれだけの異なる性質のものが共存している、大変な場所に感じますね。
高温・火・水・油・汚れ・その複合というように、それぞれの部位によって異なる性質の負担がかかってくるということで、それぞれの場所にある設備の寿命や交換時期も変わってくるということになります。

 

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キッチンの寿命は? メンテナンスのタイミングは?

それぞれの部位によって劣化の度合いが変わってくるため、「キッチンの」という括り方をしてしまうと語弊が出てしまいますが、少なくとも最も早く劣化が進み、寿命を迎えてしまうのは一般的に「電化製品を使う場所」にある設備や頻繁に触れる設備であるといえます。


なかでも、レンジフードや食器洗浄機などの機器、水道の蛇口の耐用年数がおよそ10年と言われています。
使い方にもよりますが、それから徐々に周りの部分で汚れが落ちにくくなったり、キズやへこみが目立ってきたり、水が流れにくくなってきたりと、全体的な経年劣化が現れ始めます。

 

目安として、普段通り使っていて何かが壊れた、ということでない限りは10年目以降あたりから、設備の部分を中心としてキッチン全体のメンテナンスのことを考えていくとよいと思われます。

 

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画像引用: TOTO株式会社 ホームページ

 

 

キッチンを交換するということとは

 

キッチンの交換には、二通りの考え方があります。

まずは寿命の近づいた器具を交換もしくは部分的な修繕をすること。そしてもうひとつは、キッチン全体をリフォームすること。

一部交換とリフォーム。それぞれにメリットがあります。

 

 

設備を交換する、部分的な修繕をする

 

簡単に交換可能な消耗品は言わずもがなですが、搬入や設置に手間がかかる設備も交換可能なものが多いです。
また、修繕を含む作業をリフォーム会社に依頼することで、新品部品と交換するだけでなく、新商品を導入することも検討できて、今までより使いやすくすることができる可能性が大きいです。設備・機器の新商品の多くは、省エネであったり高効率であったりすることが多いので、水道代の節約や作業時間の短縮なども期待できます。


ただ、食器洗浄機などの大型電化製品を設置する場合は、個人で設置すると設置時や使用時に感電のリスクがあるため、業者に依頼するようにしましょう。一部の交換で済めば工事でキッチンが使えなくなる日数も少なくて済みますし、その工事費用も抑えることができます。

 

 

ここで、目安となる器具ごとの一般的な寿命と主な劣化のサインとなる症状を、タイミングの早い順に並べてみました。

 

10年前後

●レンジフード ⇒ 異音がする、ファンの回転が不安定、掃除をしても汚れが落ちにくくなってきた
●食器洗浄機 ⇒ 異音や水漏れがする、洗浄力が落ちた
●蛇口・水栓 ⇒ がたつきやぐらつきがある、水量が安定しない、水漏れがある

 

10年~15年

●ガスコンロ ⇒ 火が付きにくい、火力調整しづらくなった、ガスのにおいがする、炎の色がおかしい
●IHコンロ ⇒ トッププレートに割れや損傷がある、火力調整できない、異音がする
●給湯器 ⇒ 水温が安定しない、ガスのにおいがする、煙が出る

 

15年~20年

●ワークトップ(天板)⇒ 掃除しても汚れやサビが落ちない、明らかなキズやへこみがある、変色・退色がある
●キャビネット ⇒ がたつき・変形や損傷がある、シンク下の排水トラップやホースに損傷がある
●シンク ⇒ 汚れが落ちにくい、変形・へこみがある

 

20年~30年

●排水管 ⇒ 異臭がする、流れが悪い、詰まりやすくなった、水漏れがある

 

 

上記に挙げたのは主な劣化の症状の一部です。使いながら器具の状態を確かめつつ、新品の時と比べて明らかにパフォーマンスが落ちてきたと感じるようならメンテナンスを試みましょう。

 

交換のコツとしては、劣化が目立たないうちに思い切って交換してしまうことです。劣化や不具合を放置しておくと、「突然故障してしまって、あたふたする」ということになりかねません。
故障してから慌てて交換しようとすると、急いで新しいものを見つけなくてはならず、近場にあるもので済ませなくてはならなかったり、今までのものより使いづらかったりする可能性があります。

 

そのようなことを避けるためにも、劣化が気になってきたり、以前と異なるような働きをしたりするようであれば交換を検討するのがよいでしょう。早めの交換を検討することで、導入するものにこだわりを持つことも出来ますし、じっくり考えて決めることができるようになるため、交換そのものがちょっとした楽しみになるかもしれません。

 

 

そして、寿命が近づいた器具だけを交換するという手段ももちろんよいのですが、長年使用したキッチンは全体的に劣化が進んでおり、他の器具の寿命が近いこともしばしばです。

壊れた所だけ対処しても、またすぐに他のところが壊れてしまって再び交換した、というのではコストがかさんでしまいますし、なにより故障のサイクルに追われてしまってあまり気分のいいものでもありません。


全体的に古くなってきたなと感じた場合には、キッチン全体をリフォームすることを検討してもよいかもしれません。

 

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キッチン全体を交換する(リフォーム)

 

キッチン全体が対象になると、様々な変更が効くようになります。
家の状況にもよりますが、全体をリフォームすることで、これまでになかったシステムを導入することができたり、キッチンの配置を変更することができたり、ワークトップの高さを変えたり、収納を広げたりすることもできるようになるかもしれません。

また全体が新しくなることで細かなストレスが減って生活スタイルも改善されるかもしれませんし、なにより気持ちよくキッチンに立つことができるようになります。

 

一方、部分修繕の時と異なり工事期間が数日に及ぶため、その間はキッチンを使用することができなくなります。工事前に保存の効かない食材を食べてしまう、工事中はキッチンを必要としない食事になるなど、気を利かせる必要があります。

また、キッチン全体をリフォームするにあたって、住宅環境によっては出来ることと出来ないこととがあります。

 


最後にリフォームを検討するうえで気を付けるべきポイントがまとめてある記事がありますので、ぜひご参考ください。

【 システムキッチン 】リフォームのポイント・失敗例 → こちらをクリック

 

 

キッチン リフォーム価格帯

当社にキッチン・ダイニング・リビングのリフォームを依頼すると実際にどれくらいの費用がかかるのか、費用感を「 東京エリア(緑)」と「 北九州・滋賀エリア(青)」に分けてグラフにまとめました。

 

《 横軸 》リフォーム費用(万円) ・ 《 縦軸 》件数割合(%)

 

 

※集計期間: 2022年1月~2023年9月

※設備機器のみの交換・取替えリフォームは除きます。(壁紙や床等の貼替えを含むリフォーム費用)

※お客さまのご自宅の条件、お選びになる仕様、製品によって費用は異なります。

 

< 参考情報 >

2023年12月現在において、I型基本プラン 間口2550mmの場合

ミッテの商品代: 希望小売価格 約83万円(税込)~

ザ・クラッソの商品代: 希望小売価格 約110万円(税込)~

 

エリア差はないように見えますが、東京営業所ではザ・クラッソの採用率が高く、比較的収納が少ないマンションが多いことから、収納キャビネット・カップボードにこだわったリフォームが多く見られます。

一方、北九州・滋賀営業所では、戸建てのリビング&ダイニングが広い住宅が多いため、ミッテを採用することでキッチン本体の価格は抑えつつ、リビング&ダイニングにも費用をあてるリフォームが多く見られます。

 

 


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