アスベスト(石綿)含有「スレート」の倉庫解体

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北九州営業所

息子様ご夫婦と一緒に住むことになったお客さま。 同居するにあたり、駐車スペースを確保する必要があったため、古いスレート倉庫(鉄骨造 S造)を解体することになりました。

 

このスレート倉庫は、以前、農家を営んでいた時の名残で、倉庫内には農業器具や家具などのさまざまな物が保管されていました。今後この倉庫を使用することはないとのことでしたので、息子さんへ土地などを引き継ぐ前に解体したいというご要望でした。

 

今回、解体依頼を受けた倉庫のスレートには、法律(労働安全衛生法・大気汚染防止法)により解体・撤去する場合、適切な飛散・ばく露防止措置をとることが定められている「 アスベスト(石綿)」が含まれているため、特殊な解体工事(総費用400万円)となりました。

 

 

本コラムでは、アスベスト(石綿)を含有する解体工事の過程を動画とあわせてご紹介します。

 

 

 

 

家財道具の撤去

倉庫内には食器や布団など、さまざまな家財道具が収納されておりました。それらを一つ一つ確認し、1階部分に収集したのち、産業廃棄物のコンテナへ運び出しました。内部の家財道具を全て搬出するために使ったコンテナは、3トンサイズが5台となりました。

 

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 【 工事前:内部のようす 】 

 

 

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 【 左)家財撤去後 / 右) 廃棄物コンテナ 】 

 

 

足場仮設 家財道具の搬出と同時に、スレート撤去のために倉庫外周に足場を架けていきます。

 

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スレート解体

今回のスレート(石綿含有レベル3建材)は石綿を含むため撤去する場合、大前提としてスレート自体に損傷を与えてはいけない建材とされています。つまり、サンダーやジグソーなどの工具を使って裁断がすることができません。

 

スレート自体を固定している取付ボルトの金具を一ヶ所ごと慎重に切断することで撤去し、一つ一つスレートを外していく作業となります。その際若干、スレートの損傷が発生するため、金具撤去前に霧吹きで湿潤させます。作業員は防護眼鏡・防塵マスクを着用し、作業にあたります。

 

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 【 ボルト切断 / スレート撤去 】 

 

 

撤去したスレートは、ポリシート(0.15mm厚)の上に仮置きしていきます。

 

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 【 仮置き 】 

 

 

処分

その後石綿処分専用のコンテナに積み込み、乾燥してアスベスト(石綿)が飛散しないよう一枚ずつ十分に湿潤させた上できれいに重ね、ポリシート(0.15mm厚)で覆い指定の石綿処分場へ搬送します。(専門の処分業者に委託)

 

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 【 左)湿潤している様子 / 右)ゆっくり丁寧に重ねる 】 

 

 

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 【 ポリシートで覆う 】 

 

 

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 【 スレート撤去後 】 

 

 

鉄骨の撤去解体

鉄骨をユニック車(トラッククレーン)で吊れる大きさにするために、接合部分をガス切断で切り離し撤去します。

 

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 【 鉄骨撤去のようす 】 

 

 

全ての鉄骨の撤去が終わり、柱が設置されていた部分をモルタルで補修を行い工事完了です。

 

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今回の工事で大きな山場となるスレートの撤去の際、破壊せずにスレートを撤去する工程において、年数も経過していたので取付ボルトの取り外しに苦戦するかと想定していましたが、難なく撤去することができ良かったです。

 

なお今回工事にかかった日数は12日間でした。

 

 

倉庫跡地には、新たにカーポートを設置しました。

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