【 合併浄化槽 】設置・水洗トイレへの取替えリフォーム
こんにちは! 北九州営業所 田中です。
今回は「合併浄化槽」設置工事について紹介します。
台所や洗濯、お風呂等から流す生活排水は、川や海の水質汚濁の原因の一つになっています。日本では水質汚濁対策の一つとして下水道の整備が進められており、下水道を通った汚水は下水処理場で処理後、川や海へ放流されています。
ちなみに下水道の普及率は、全国平均80.1%。
福岡県で83.1%(北九州市99.9%、苅田町52.2%、行橋市21.2%※)、滋賀県91.6%、東京都99.6%と整備済の地域も多い一方、まだまだ整備が進んでいない地域もあります。(※令和2年度末時点)
下水道が整備されていない地域で、下水処理ができるのが浄化槽です。
イメージとしては下水道処理場の簡易版を各家庭に設置するようなことです。
合併浄化槽以前に単独浄化槽と呼ばれる、主にトイレの排水のみを処理する浄化槽もありましたが、処理能力が合併槽と比べて劣っていることと、トイレ以外の排水が直接川などに垂れ流しになることが問題点でした。
一方、合併浄化槽は家庭から出る全ての排水を処理します。環境にやさしいという観点から、国も浄化槽を設置することを推奨しており、工事に補助金がおりる地域も多くあります。
合併浄化槽の工事は、家庭から出る全ての排水を一つの配管に入れる点と水洗トイレが使えるようになる点は下水道工事と同じです。
下水道工事の紹介コラムは
今回の現場も配管が新しくなり、汲取り式の簡易水洗トイレから水洗トイレに取り替えを行いました。
いずれも綺麗になって気持ちがいいですね。
こちらのトイレのリフォーム加えて、合併浄化槽の設置を行います。
浄化槽を設置するためにはある程度のスペースが必要なため、今回は駐車場に設置させていただきました。
< 工事前 >
駐車場として利用されていたスペースで、右奥のマンホールが汚水をためておく便槽の蓋です。
インターロッキングブロック(レンガのようなコンクリートのブロック)が施工してあるため、綺麗にもとに戻せるよう気を付けて外して浄化槽を設置するために穴を掘ります。
< 合併浄化槽 >
なかなか埋まっていない状態を見ることはないかと思います。
先ほどのスペースに浄化槽を埋めるための穴を掘り終えたところです。奥にあるのは便槽です。こちらも消毒して解体します。
< 埋め戻した後 >
ここまで来たらあとは浄化槽まわりにコンクリートを打設して、インターロッキングを戻していきます。
< 完成 >
綺麗に仕上がりました。
現在、簡易水洗トイレや非水洗トイレをお使いのご家庭で、水洗トイレを取付けたい方は、
浄化槽や下水道工事を検討されてみてはいかがでしょうか。