「 床(床の間)」とは(住宅建築 用語解説)

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床(床の間)とは、和室に設けられる板間の掛軸・置物・花瓶などを飾るためのスペースを指します。 
元々は「床」とは「とこ」と呼ばれていましたが、次第に床の間(とこのま)と呼ばれるようになったとされています。

また、床の間のある部屋は、家の中で最も格式のある場所とされており、お客さまをもてなす最上の部屋とされています。

 

床の間を構成する材料として最も一般的な物は、床柱(とこばしら)、床板(とこいた)、床框(とこがまち)、落とし掛け(おとしがけ)、廻り縁(まわりぶち)等があります。

 

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※床板についての詳細は下記の記事をご覧ください。

 「 床板 」とは  → こちらをクリック

 

 

床の間の歴史

 

床の間の歴史は古く、諸説ありますが一説には平安時代から始まったとされています。 
当初は寺院や貴族の邸宅に見られ、その後、武士階級の住宅にも広まりました。

江戸時代(17~19世紀)では一般の家庭でも多く普及されていきました。

 

床の間の種類

 

床の間にはいくつか種類があります。 よく見られる床の間の種類についてご紹介します。

 

本床(ほんとこ・ほんどこ)

本床は、本格的な床の間で最も格式が高いとされています。 
床柱を立て、床の内部を一段高くして畳又は薄縁(うすべり)を敷き、前方には床框を付け、上部に落掛を設け、その上を小壁とした床の間のことです。


また、床脇や付書院を備え、床柱は面取りをした丸みのある材木を使用し、床框は黒塗りする場合もあります。

 

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蹴込床(けこみどこ)

蹴込床は、本床に似通った様式ですが、その違いは床框にあります。 床框の代りに床板と畳寄せの間に蹴込み板が取り付けられていて、本床に比べると簡易的な造りとなっています。

 

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織部床(おりべどこ)

壁を簡易的な床の間とする、奥行きのない床の間です。 
床柱や床板が無く、廻縁に化粧板を取り付けたシンプルなもので、床が座敷のままで、狭い和室などで用いられることが多いです。 
最近ではモダンな和室に多く見られます。

 

 

踏込み床(ふみこみどこ)

踏み込み床は、床框を設けず、床面の高さと畳の高さをフラットにする床の間です。

 

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置き床(おきどこ)

部屋の隅など小さなスペースに、「インテリアの飾り棚や厚板」を置いて、花や美術品などを飾るための素朴な床の間です。 
床板は置いてあるだけなので、移動が可能で床の間を気軽に取り入れることが可能です。

 

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袋床(ふくろどこ)

袋床とは、小柱や竹や方立などを落掛の下まで立て袖壁を設置したものです。 
床の間口よりも床の奥が広くなっており、床の内部が袋のようになるためこの名がついたようです。 
袖壁は床の間の左右どちらでも取り付け可能で、「下地窓」と呼ばれる小さい窓が取り付けられる場合が多いです。

 

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洞床(ほらどこ)

床の間の内部や天井全部を塗り仕上げとし、柱や回り縁などは見せず上部がアーチ状の洞のような空間のできた床の間です。

 

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釣床(つりどこ)

釣床とは、和室の一角に天井だけを落掛け等で床の間の形に造りますが、下には床板が無く座敷の畳がそのまま続いている簡略な床の間です。

和室だけでなく、玄関ホール等にも採用される場合があります。

 

 

最近の床の間は形にこだわらず、デザインを優先した自由なものとする傾向が多いようです。

和室の有無や広さ等を考慮して床の間のデザインを自由に検討することをおすすめします。

 

 

 


 


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