「 外断熱 」とは(住宅建築 用語解説)

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外断熱とは、コンクリートの壁又は木造の柱の外側若しくは基礎や屋根の屋外側に断熱材を取り付けることをいいます。

また、室内・小屋裏・床下を包み込むように断熱材を施工できる断熱方法のことで、コンクリート造は「外断熱」、木造は「外張り断熱工法」と呼ばれます。

 

外断熱は建物を包み込むように断熱材を設置することで気密性が高くなり、屋内の温度を逃さず、また屋外の温度を屋内に入れにくくなるため、冷暖房の使用を抑えることができ、また結露の発生も少なくなります。

 

工法

 

外断熱の外壁仕上げには、サイディングや金属等で仕上げる「乾式工法」と、漆喰等の塗り壁材を使って左官仕上げをする「湿式工法」があります。

 

■乾式工法

乾式工法は、壁や断熱材を支持する金具(支持金具)を使用し、外装材を施工する工法です。


支持金具で「外壁材と断熱材」の隙間を空けて留めることで、「外壁材と断熱材」との間に水蒸気を排出するための空気層を設けることができ、湿気による建材への影響を小さくすることができます。

木造・鉄骨造の外断熱でも同様の工法となります。

 

【 例:木造の断面の図 】

 

 

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■湿式工法
湿式工法はコンクリートに断熱材を密着又は接着させる工法です。
外壁の仕上げをモルタルや漆喰等の左官工事で行なうため、材料の種類や調合によって、さまざまな風合いを出すことができます。

 

【 例:木造の断面の図 】

 

 

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断熱材

 

RC造の外断熱の断熱材には、主にビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)やロックウールを使用します。

優れた透湿性(湿気は通すが、水は通さない)があり、室内環境と構造体を守ります。

木造・鉄骨造の外張り断熱の断熱材には、主にEPSが用いられることが多いです。

 

外断熱のメリット

 

■熱橋(ねっきょう)が少ない

冒頭でも説明しましたが、外断熱はコンクリートの壁又は木造の柱の外側に断熱材を取り付ける工法であったのに対し、内断熱はRC造の場合はRC壁の内側に、木造等は柱の間に断熱材を取り付ける工法です。

 

なお木造等の内断熱は、柱の間に断熱材を充填するので「充填断熱」と言われます。

 

外断熱及び外張り断熱は、ヒートブリッジ部分(熱橋)が内断熱(充填断熱)に比べて少ないため、同じ断熱材の厚みでも高い断熱性能が得られます。

 

【 RC造 外断熱 】

 

 

【 RC造 内断熱 】

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【 木造 外張り断熱 】

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【 木造 充填断熱 】

"

 

    

■気密性が確保しやすい
RC造の場合は、元々気密性が高いため、外断熱と内断熱の差は小さいですが、木造等の外張り断熱と充填断熱を比較した場合、外張り断熱の方が、断熱材が柱によって分断されないため、充填断熱よりも気密性が確保しやすくなります。

 

■結露がおきにくい

内断熱はヒートブリッジ部分(熱橋)が結露しやすいのに対し、外断熱は結露が発生しにくいのが特徴です。

また、木造等の外張り断熱も上記のように気密性が高いため、充填断熱よりは結露がおきにくい傾向にあります。

 

外断熱のデメリット

 

■費用が高くなる

断熱材や使用する材料が多くなるため、内断熱と比較すればコストは高くなります。

 

■屋根や外壁の施工に注意が必要

外断熱の場合、断熱材の上から外壁材を設置するため、しっかりと施工されていないと経年劣化や地震によって外壁がずれる不安があります。

 

■外観がコンクリート打放しにならない(RC造の外断熱の場合)

図で見ていただくと分かる通り、RC造の外側に断熱材を取り付けるため、コンクリート打放しの外観にはなりません。

 

また、住宅メーカーによって得意不得意等があることから、外断熱や外張り断熱を採用していない住宅メーカーがあるので外断熱が希望であれば事前に確認することが大切です。

 

 

 

=====住宅建築 用語解説=====

「 内断熱 」とは  → こちらをクリック


 

 


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