洗面所に「シラス壁」で快適おしゃれ空間へ
こんにちは! 北九州営業所の香月です。
本コラムでは、もともと広い洗面所を自然素材「高千穂シラス」を使った塗り壁が特徴的な、ホテルライクな空間にリフォームした事例の工事過程をご紹介します。
工事前
今回リフォームのきっかけは洗面化粧台の老朽化および、新築当初に設けていた洗濯スペースの使い勝手がよくなく、実生活であまり使用していないため、洗濯スペースを解体し洗面所を広くしたいということでした。

ご要望とご提案
お客さまとのお打合せを重ねていき、今回の洗面所リフォームの「ご要望」と弊社からの「ご提案」は、以下の4点にまとまりました。
➡ホテルライクの雰囲気に近づけるよう、カウンター式の洗面化粧台「TOTOエスクア」をご提案。
➡お客さまがご用意されるケースがきれいに収まる棚をご希望でしたので、収納棚の造作をご提案。
3.黒を基調とした浴室(数年前に弊社にてリフォーム)に合う色味にしてほしい
➡内装、設備ともに、空間が暗くなりすぎないよう配慮したモノクロ色を基調にご提案。
➡調湿機能が期待される塗り壁「高千穂シラス」の中霧島壁ライトをご提案。(換気扇は設置済み)

工事過程
まず既存の洗面化粧台などの設備機器を取外し、壁と床を撤去しました。
こちらの家では、温水式の床暖房を設置されていた関係で、床下には通常の給水・給湯管以外に床暖房用の配管も施されていたため、床下配管が非常に多い状態でした。

解体が終わると床の下地・仕上げ貼りと壁の下地貼です。
壁に関しては、今回造作で収納を製作するため、その収納棚を固定するために部分的に合板を貼ります。それ以外の箇所に関しては石膏ボードを貼っていきます。

次は、壁の仕上げ作業にはいります。
今回壁には「高千穂シラス」の中霧島壁ライトという商品を使います。まず、下地にしっかりと材料が吸着するように下地処理としてシーラを塗布し、ボードの継ぎ目やビスを打った箇所を埋めていきます。

壁の下地処理が完了したら、いよいよ仕上げの工程です。
今回使用するのは「シラス壁」中霧島壁ライト。お客さまが希望されたグレー色が無かったため、墨を入れて材料を調合し染めていきます。材料の染色が終わったら、壁に塗って仕上げていきます。

今回仕上げのテクスチャーは娘さまがお選びになられて、パターン鏝(こて)を使ったランダムウェーブ仕上げに決まりました。

完成
最後に手洗いカウンター・造作の棚を取り付けて完成です。
今回、造作の棚に関しては大工さんの工場で製作し、現場では取付けのみの工事にしました。



完成後、お客さまからご要望に対する感想をいただきました。
1.内装
お客さまのイメージ通りに仕上がったと大変ご満足いただけました。特に、洗面化粧台下の間接照明を気に入っていただけたようです。
また、今回は床材にをPanasonic社のアーキスペックフロアS 石目サニタリーを採用し石目模様がモダンな雰囲気を演出。こちらも大変満足頂けました。
2.収納
以前と比べて、収納量が増えたため非常に整理しやすくなったようです。また、同居されている娘さまの化粧品等の整理も、しやすくなったと喜んでおられました。
3.空間の色調
打合せ時に、壁をグレー色にすることで部屋が暗くなるのではないかと心配されておられましたが、そこまで暗さを感じることが無く、浴室との一体感も深まりとてもよかったとのことでした。
4.湿気対策
シラス壁を採用したことで、湿気に関してはかなり改善されたようです。また、匂いに関しても生活臭が殆どしなくなったとのことで、今回のリフォームにおいて一番満足された箇所でした。
洗面所のリフォーム工事後、お客さまより2階にある洗面化粧台の壁部分へのシラス壁施工を新たにご依頼いただきました。改めて、今回の工事にご満足いただけたことを実感することができ、大変嬉しく思いました。