「 減築リフォーム 」で生活様式にあった家に
こんにちは! 滋賀営業所の岡山です。
築60年の日本家屋の減築リフォームについて紹介します。
減築とは、増築の反対語で建物の床面積を減らす工事になります。
今回は、2階建て木造住宅の下屋部分(1階部分)の減築工事を紹介します。
以前は豆腐屋をされていたNさま邸。
大家族で住まわれていた昭和の時代から、核家族化が増えてきた現代。
Nさまも例外ではなく、以前は大家族で暮らしており、増築に増築を重ねた結果、1階の延床坪数は61坪(202m²)とかなり広くなっていました。
3人家族になった今、生活で使っているのは20坪程度(寝室は2階)で、仏間以外の和室はほとんど使う機会がない状態でした。
また、敷地が全長100mと長細く、奥側に畑がありますが、間口いっぱいに家が建ち、車が進入できません。
ご主人は定年されお孫さんと一緒に畑仕事を楽しみたいそうなのですが、一輪車で重い荷物を運ぶのには一苦労されているご様子です。
家の前に駐車するときも車が道路にはみ出てしまう状態でした。通園路にもなっている道路のため、通園時間には車を移動しなくてはならず、生活に不便を感じておられました。
Nさまの暮らしのお悩みや、こんな暮らしがしたいというご要望をお聞きする中で、下屋部分を減築して敷地内通路を確保すると同時に、インナーガレージを含む間取り変更も提案しました。
今回、減築をご提案した部分は「浴室・洗面室・トイレ」などの水まわりと物置でした。
この水まわりは、いったん靴を履いて土間を通って行くような間取りになっていました。
■改修前 水まわり・通路(減築部分)
■減築部分の解体
減築部分の解体に伴い、基礎まわりの補強や、屋根の葺き替え、外壁工事も同時に施工しています。
■減築部分の改修後
■内部の解体
内部はキッチン・リビング・和室3室・トイレなどの部屋を解体していきます。
■玄関設置
既存の玄関は解体し、中庭にあたる部分に新たに玄関を設置しました。
【中庭部分 改修前 (左:外観 右:内部)】
【玄関設置後 (左:外観 右:内部)】
■ガレージ新設
元々キッチン・リビングがあった部分は、インナーガレージへ変身しました。
【 左:改修前キッチン 右:ガレージ完成 】
改修後は、インナーガレージのおかげで、車を道路にはみ出して駐車することがなくなり、
「いつでも軽トラックで畑まで行ける!」「広くなったLDKを中心にバリアフリーになったことで、安心して暮らせる」と喜んでいただきました。