「 壁掛けテレビ 」設置のポイント・メリット

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2011年にアナログ放送が終了し、地上波デジタル放送が始まったのをきっかけにして、世間ではテレビの買い替えが進みました。またテレビの形もそれまで主流であったブラウン管テレビから、一気に液晶テレビに主導権が移り、薄くて軽いテレビが台頭してきたことで、それまで台に置いていたテレビを、壁に掛けることができるようになりました。

 

そして近年、技術がさらに進歩したことにより、有機ELディスプレイやミニLED液晶が登場し、従来の液晶テレビよりも更に薄くて高画質で発色が良くなり、またより大きく軽く製造できるようになったことで、壁掛けにするハードルが下がってきています。
10年ほどで大きく進化してきたテレビですが、もはやブラウン管を知らないという人もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、テレビを置き型から壁掛けにすることのメリットや注意点・設置費用の目安について紹介します。

 

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テレビを壁掛けにするメリット

見た目がスッキリする


テレビが薄いため、壁から大きく出っ張ることがなく、また壁からのすき間もないため非常にスッキリとした見た目になります。
また壁掛けテレビを設置するときに配線を隠すようにコンセントやアンテナケーブルを配置したり、ケーブルを壁の内側に通したりすることでケーブルがごちゃごちゃして生活感が出てしまうのを防ぐこともできます。

 

設置スペースに余裕が生まれる


テレビを台に置く場合、台はテレビの脚よりも幅広くなければ転倒のリスクが高まるため、どうしても幅をとってしまうことになります。
テレビを床に直接置く場合でも、テレビの脚の幅の分だけ壁から離さなくてはならず、少し出張ってしまいます。
テレビを壁掛けにすることでより省スペースにすることができます。

 

テレビ台をなくすこともできる


壁掛けにすることで、テレビ台をなくすこともできます。空いたスペースをおしゃれなもので演出することもできますし、あえて何も置かずスッキリとさせておくことももちろん可能です。

 

地震で倒れる心配がない


置いているだけのテレビと比べて、壁掛けテレビは壁に固定しているため、壁掛けの方が地震の影響を受けにくくなります。
ただし、テレビの重さに対して壁の強度や固定具の耐荷重が弱かった場合には落下のリスクがあるため、設置の際にはその点に注意しなくてはなりません。

 

掃除が楽になる


テレビ台や床に置いておくと、電源ケーブルとアンテナケーブルなどが床にだらりとしてしまいます。掃除の際にはそれらのケーブルを避けながら掃除しなくてはならず、かなり大変ですが、壁掛けにしてケーブルを隠し、スッキリさせることで掃除がとても楽になります。

 

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設置のポイント

壁の強度は足りているか


現在のテレビは軽くなっているとはいえ、一般的には40V型で20キロ程度とそれなりに重量があります。絵画やカレンダーを取り付ける感覚で壁に掛けるわけにはいきません。
壁の材質が弱いものだと、地震の影響で取り付け部分が壁ごと崩れてテレビが落ちてきてしまうリスクがあります。


石膏ボードの壁の場合は強度が不安なため、石膏ボード用の取り付け金具の設計耐荷重以下の大きさのテレビでなくてはなりませんが、それでも地震の際に落下するリスクがあるため、下地や壁材を合板などで補強したほうが無難でしょう。
補強工事をする場合には追加費用がかかることになります。
もしくは壁内部の太い柱に取り付けるようにすることで安定させることができます。
コンクリート壁なら強度面に心配はなく、壁に直接穴を開けて取り付け金具を設置できます。

 

テレビは固定式か、可動式か

 

テレビの角度を固定して設置すると、テレビを動かすことはできませんが、安定させることができ設置費用を抑えることができます。
可動式のものも、上下可動か左右可動かによってリスクやコストが変わってきます。
一般的には固定式⇒上下可動⇒左右可動の順に安定感は下がり、コストが上がっていきます。
どこからテレビを観るかが決まっている場合は固定してしまってもいいかもしれませんが、来客があってテレビを観る場所が変わる可能性や、日光の射し方や照明の位置などで見えづらくなってしまう可能性がある場合にはある程度動かせるタイプの方がいいかもしれません。

 

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配線を隠す


壁掛けテレビの設置オプションでコンセントやアンテナ端子の移動や増設などの、電源系統に変更を加える工事を依頼することができる業者もあります。壁掛けテレビの裏にコンセントやアンテナ端子を設置することで、電源ケーブルやアンテナケーブルを見えないようにすることができます。
配線変更の工事は追加費用がかかるため、少しでも費用を抑える場合には、ケーブルを壁の隅に這わせ、配線モールで隠すという方法もあります。

 

設置場所にアクセントをつける


テレビを設置する壁にアクセントクロスを貼る、テレビ周辺にアクセントタイルを貼るなどすることでテレビの存在感を増して注目しやすくしたり、スタイリッシュな雰囲気を演出したりすることができます。

 

外部機器を接続するか


録画用のレコーダーやDVDプレーヤー、サウンドバーやウーファーなどの音響機器を接続する場合にも、その置き場所や配線を考える必要があります。
テレビのすぐ下に専用のAVラックを取り付ける場合は、テレビと機器との間のケーブルを極力隠すことができます。


また、録画目的だけならHDD内蔵テレビにするという選択もあります。
テレビに保存媒体であるHDD(ハードディスク)が内蔵してあるため外部機器を接続する必要がなく配線が不要、かつテレビのリモコンのみで録画・再生の操作をすることができるためリモコンが散らかることもありません。
ただし、HDD内蔵の場合は録画した素材の編集機能が限られていたり、HDDが故障したときの修理の際にテレビごと送らなくてはならなかったりと大変な部分もあるため、そこは思案の必要があります。


繋げたままではない機器類、例えばゲーム機をつなげる場合や、PCから出力してモニターとして使う場合などには映像入力用のHDMI端子をコンセント同様に壁埋め込みにするという手段もあります。
また最近はWi-FiやBluetoothを使った無線接続ができる機器も増えているため、それらの無線規格に対応したテレビを導入するのもいいかもしれません。ただ無線接続は規格によって映像や音声に遅延が発生するものがあるため注意が必要です。

 

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設置費用の目安

 

通常はテレビのサイズ、可動タイプ、壁の強度などで設置料金が変動します。
テレビのサイズが大きくなると当然テレビ自体が重くなり、設置費用も増していきます。またそれに耐えうる壁の強度が必要で、強度不足の場合は補強工事も必要となります。
また、可動タイプの取り付け金具をつける場合には、固定式よりも上下可動式、それよりも左右可動式といった具合に料金が増えていきます。

 

それら基本設置料金に加えて、オプションを追加していくのが一般的な壁掛けテレビ設置費用の体系です。
オプションは主に配線隠し(壁内および配線モール)、コンセントやアンテナ端子・HDMI端子の追加、AVラック取り付け、サウンドバーやウーファーといった音声機器の取り付けなどです。


もっともシンプルな設置工事は補強工事の必要のない壁に、オプションを追加せずに設置を依頼した場合でおおよそ3万円程度から、壁の補強工事やオプションを追加することで10万円強まで変動します。

 

まとめ

テレビのある部屋は、エンターテインメントを観てリラックスしたり、家族が集まって団らんを担ったりする大切な場所になります。配線や物が多くてごちゃごちゃしているとそれだけで気分がざわざわしてしまうものです。テレビ回りはスッキリとおしゃれに、リラックスできるように、こだわってみるのもいいかもしれません。

 

 


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