マンションの断熱リフォームで住み心地アップ
こんにちは! 東京営業所 鹿毛です。
今回は、マンションの断熱リフォームの工事過程をご紹介します。
リフォームのきっかけは、寝室として使っておられる部屋の壁にカビが発生して困っているとのことでした。
冬場は壁面にうっすら結露も見られるとのことなので、壁下地の断熱複合ボードの交換を行いました。
このマンションは築40年で、断熱は「スタイロフォーム(商品名)」と石膏ボードの複合板が使われていました。また、窓は既に内窓が取付けられ、二重窓になっていました。
今回の断熱工事も複合板を使いますが、既存のものに比べ断熱材の厚みはほぼ2倍です。既存の複合板は、GL工法という、複合板を石膏系接着材でコンクリートの壁に直接貼る工法で施工されていました。
これはマンションなどで外壁側の壁にボードを貼る際に採用される工法です。
■工事過程
既存の複合ボードを撤去しますが、接着剤はコンクリートの壁に残ってしまいます。< 写真① >
この接着剤を一ヵ所ずつ丁寧に剥がし、新しい複合ボードを貼れるようにします。
< 写真① >
接着剤のあとをきれいに剥がし、カビや汚れを漂白剤で拭き取った後、新しい断熱ボードを貼っていきます。< 写真② >
新しい断熱ボードに接着剤をつけている様子< 写真③ >
< 写真② >
< 写真③ >
複合ボードは、壁の幅や窓枠に合わせぴったりと隙間なく貼っていき、これが壁紙の下地となります。
この後、巾木を取付け、クロスを貼って仕上げます。
< 完成写真① >
< 完成写真② >
断熱工事は、工事前後での変り映えがあまりないため、工事の効果がわかりにくいかもしれません。
しかし40年前の断熱より、確実に断熱性能は上がるでしょう。
また今回は既に二重窓になっていたため、窓の断熱工事はありませんでしたが、窓の断熱リフォームも省エネ効果は大きいです。
夏はもちろん、暖房費でより光熱費のかさむ冬に向けて、お住まいの断熱リフォームをお考えになられてはいかがでしょうか。