猫と暮らす、暖簾のある住まい
内装工事と一緒にご注文いただいた、暖簾(のれん)を納めさせていただきましたのでご紹介いたします。
実はこの暖簾、お客さまのこだわりが詰まった1枚なのです。
猫ちゃんと暮らされているお客さまから、今回の工事をご依頼いただきました。
廊下から各部屋へ繋がるドアを閉め切ってしまうと、猫ちゃんは当然ドアを開けられませんので、家の中を自由に行き来出来なくなります。
お客さまはキャットドア(ペットドア)があまりお好きではないとのことで、普段からドアを解放して過ごしていましたが、それにより、部屋の中の様子が玄関先からも見えてしまうため、暖簾やストリングカーテンを下げて目隠しをされていました。
した。
新しい暖簾をご検討される際、生地はもっと抜け感のある軽やかなものをご希望されていましたが、なかなか既成品では納得できるもの見つけられないという状況でした。
そこで今回、内装材メーカーの『サンゲツ』にレースカーテン生地を特注加工でオーダーし、一点物の暖簾を製作することになりました。
沢山ある種類の生地の中から選ぶ作業は大変ですが、悩みながらも奥様はとても楽しそうに選んでおられ、最終的に決定するまで数回変更がありましたが、その分、思い入れも大きなものとなったと思います。
お好みの柄が選べることは勿論ですが、生地がレースカーテンですので、軽やかさと抜け感は既成品のそれとはまた別格の仕上がりです。
暖簾1枚で空間を隔てることで、適度に視線を遮りながらも閉塞感を感じにくく、またドアとは違い、完全には閉め切りませんので、各部屋と廊下が孤立せず、ゆるやかに繋がる空間となります。
こんなこだわりが実現できるのもリフォームならではですね。
文: 栗原