真壁づくり「 和風住宅 」の玄関リフォーム
こんにちは! 滋賀営業所のの大西です。
「真壁(しんかべ)」づくりとは、柱や梁などの軸組が見えるように仕上げる伝統的な工法で、日本では書院造、数寄屋造り、城郭建築にも用いられてきました。
身近にその伝統が受け継がれているのが和室であり、みなさんの家でも柱や鴨居が見えるのではないでしょうか。
写真のように柱が見える真壁づくりは、木の温かさと風情を感じられます。
近年は柱が隠れるように合板を張り、クロスで壁を仕上げる「大壁(おおかべ)」という工法がほとんどで、室内から柱は目に見えません。
大壁は見えるところのほとんどをクロスで仕上げ、下地の継ぎ目は巾木や廻縁で隠れるため、ローコストかつ短期間で施工できたりもします。
しかし、大工さんの木の加工(造作)がもろに表に出てくる真壁づくりはそう簡単にはいきません・・・
写真のように昔ながらのお家には、土間からの段差が大きいため、このような下段(式台)があります。
場合によっては高額な一枚板を使用することもあるので、失敗は許されません。
その分、出来上がった時の重厚感はすごいですね(^^)/
今や昔に比べ大工さんの仕事は、クロスやクッションフロアーの下地を作る「下地造作」が多くなってしまいました。
しかし今回はノコギリやノミを使って「木を仕上げて見せる」昔ながらの大工造作という仕事のため、大工さんは気合十分で張り切りすぎてくれてました。
また、家の顔である玄関の改修ということもあり責任重大で(もちろん玄関以外も責任重大ですが)ほかの職人さんたちもみんな緊張感を持って仕事させて頂きました。
「やりかけるときりがないねぇ~」と、リフォーム現場ではよくある会話です。
どこまで直すのか、キリが良いところを決めるのが難しいですね。
古いところと新しいところの境を当然お客様は気にされます。
そしてお客様以上に私たちも悩んだり、調べたりして模索しております。
しかし最後はプロとしてしっかり検討した上で適格なアドバイスさせていただきます。
将来のことも含め、お気軽にご相談を~!(^^)/
【関連商材】
床材: ウッドワン フロング縁甲板 松シリーズ
天井材: 南海プライウッド ラミネート天井 新ふじ
玄関引戸: YKK AP れん樹 A02 新槇