「 スロップシンク 」とは(住宅建築 用語解説)
スロップシンクとは、主に掃除用の大型の流しのことを指します。
「 スロップ(slop)」は、英語で「汚水や台所の洗い流し水」という意味で、汚れた靴や雑巾・モップ・園芸道具など、洗面台やキッチンのシンクで洗うのに少し気が引けるものを洗うためのシンクです。
また、ペットと一緒に暮らしている人は、ペットのシャンプーや、お散歩から帰ったペットの足を洗うのにも便利です。
一般住宅では、バルコニーやお庭等に設置することが多く、非住宅施設では「SK」と表示されていて、トイレの清掃用として設置されます。なお、最近では、「マルチシンク」「多目的シンク」と呼ばれる場合もあるようです。
スロップシンクの大きさ
一般的なスロップシンクは、通常の洗面シンクと比べて深さがあります。シンクの深さは、20~30cm程度が標準的で、幅も45~60cm程度と作業がしやすいサイズとなっています。
スロップシンクの主な設置場所
スロップシンクの設置場所は、使用用途の多様化に合わせ屋外だけでなく屋内にも設置されています。
戸建て住宅の場合、庭やバルコニーが最も一般的で、その他に玄関ポーチ・ガレージ・家事室など、用途に応じて様々な場所に設置されています
スロップシンクの価格帯
スロップシンクの価格は、シンク本体で5~15万円程度が一般的です。素材や大きさ、機能によって価格は変動します。
また、設置工事費用は別途必要となり、給排水設備の状況によって工事費用は変わってきます。
スロップシンクの特徴
最後にスロップシンクの特徴を紹介します。
■ 汚れたものを洗える
泥で汚れた靴・衣類や掃除で使った雑巾やモップを、洗面台やお風呂場を使わず洗うことができます。
また、食べこぼしなどで汚れた子供の衣服のつけ置きを、洗面所を占領せず行うことが可能となります。
スロップシンク自体に水を溜めることもできるので、洗濯機の近くにスロップシンクを設置しておけば、衣服の予洗いにも役立つでしょう。
洗濯以外にも、お子様の習字道具、絵の具セットなども、汚れを気にせず洗うことが可能です。
近年では、新型コロナウイルス感染症の拡大により、家庭内での衛生管理も徹底される傾向にあります。
外出先から帰宅した際にはアルコール消毒と並行して、室内に入る前の手洗いにも小さなスロップシンクが活躍します。
■ 植物の水やりに便利
屋外やバルコニーにスロップシンクがあれば、ホースをつないでそのまま散水できるので、バルコニーの掃除や家庭菜園への水やりが可能となります。さらに収穫した野菜の泥や使った道具、長靴などの汚れを落としてから家に入ることができるので、家の中を汚さずにすみます。
なお、マンションのバルコニーに設置されているスロップシンクの排水は雨水へ接続されていることが多いため、洗剤等を排水することはできないので注意ください。
また、マンションのバルコニーは共用施設であるため、スロップシンクを後付けで設置することは難易度が高い(管理組合の許可が必要になる)ため、バルコニーにスロップシンクがほしいという人は、最初から設置されているマンションを探すのがよさそうです。
■ ペットの足を洗ったり、シャンプーしたりすることも可能
スロップシンクでお湯を使えるようにしておけば、ペットのシャンプーにも使えます。また、深型のものを選べば水はねも気になりにくく、お散歩から帰ったあとにペットの足を洗うのにも重宝します。
■ ある程度のスペースが必要
スロップシンクは、手洗い用の洗面ボウルよりも奥行や幅が大きいものが多く、設置場所にはある程度のスペースが必要になります。
生活動線や家具の位置なども考慮しながら、スロップシンクを設置する場所を検討してみてください。
■ スロップシンクの種類が少ない
さまざまな形や大きさが選べる洗面ボウルに比べ、スロップシンクの種類はあまり多くありません。また、洗い物をすることが前提なため、シンプルな作りのものが多い印象です。
おしゃれなものが良いと考える方は、スロップシンクにこだわらず、一般的な洗面シンクをスロップシンクとして設置することも検討することをお勧めします。
■ 設置には工事が必要
給排水管工事が必要になるため、設置には給排水の工事とスロップシンク取付けの費用がかかります。お湯を出せるようにする場合は、給湯管の設置も必要となります。
特に、リフォームやリノベーションであとから設置する場合には、壁や床を一度はがしたりしなければならない場合もあり、プラスで費用がかかることも考えられます。







