「 カーポート 」とは(住宅建築 用語解説)

カーポートは、車を雨や日光から保護するため、屋根と柱で構成される簡易的な車庫のことをいいます。
同じく車を停める場所としてガレージがありますが、ガレージは屋根・壁・シャッターなどで構成される建物で、建蔽(ぺい)率に含められます。
一方、ガレージは緩和措置の条件を満たすものが多く、建蔽(ぺい)率に含まれないようになります。
自治体により詳細が異なる場合があるので、ガレージを設置する際は各自治体に確認するようにしましょう。
屋根の素材として最も使われているのはポリカーボネートです。
プラスチックの板で衝撃に強く、熱にも強いため、温度変化による劣化も少なく、防火性能もあります。加工がしやすく色やデザインのバリエーションも豊富です。
他に屋根の素材として、アルミ・スチールなども使われています。
アルミは錆びにくく、軽くて強度もある素材です。遮光性・遮熱性にも優れており、柱と併せてアルミで統一するとデザイン性も高くできます。
スチールはアルミよりもコストが抑えられ、折り曲げることで剛性が高くなり強度を高められます。荷重耐性や遮熱性に優れているため、雪や風に強く、豪雪地帯で用いられています。
反面、スチールは錆びやすいことから、メンテナンスの手間がかかる素材です。
カーポートを持つメリットは、壁がないので車の乗り降りや荷物などの積み下ろしがしやすく、屋根があるため雨や雪による汚れや日差し、鳥の糞などから守ることができることです。
また直射日光によって車内温度が高温になるのを抑え、急激な温度変化によるトラブルを防ぎます。
ガレージを設置するより工事期間も短く、柱と屋根のみなので費用も抑えることができます。
デメリットとしては、駐車場のスペースやレイアウトによっては、カーポートの柱が邪魔になる場合があります。
また、壁がないので暴風や耐荷重を超える豪雪などでは、カーポートの強度や経年劣化などの状態により、柱が破損したり、屋根が飛んだりなどの被害が起きる可能性もあります。
雪の多い地域では、その地域の規格に合うカーポートを選びましょう。
カーポートは、さまざまな素材やカラー・デザインがあります。
大きさや形状も様々で、自分の車や敷地に合わせて選ぶことができます。

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