「 ALCパネル 」とは(住宅建築 用語解説)
ALCとは、Autoclaved Lightweight aerated Concrete の略で、珪石・セメント・生石灰・発泡剤のアルミ粉末を主原料とした、高温高圧蒸気養生という製法で作成された軽量気泡コンクリート建材です。
一般的に鉄骨造建築物の外壁に使用されます。
ALCの歴史
ALCの歴史は古く、1920年代中頃スウェーデンで開発されました。その後、ドイツ・オランダ・旧ソ連など北ヨーロッパを中心に普及しています。
そして、ALC の製造技術が日本に導入されたのは1962年頃と、半世紀以上の歴史があります。
ALCの特徴
ALCの特徴を細かく紹介します。
① 軽量
ALCはコンクリートでできていますが、内部に気泡があることで、水に浮くほどの重さしかありません。
普通のコンクリートと比べると、4分の1ほどの重さです。外壁が軽量となることで、建物の自重が軽くなり、耐震性も向上します。
また、運搬や取り付け作業などが楽であるため、施工性が良く工期短縮が図れ、コストを抑えることが可能です。
② 耐久性が高い
伸縮やひび割れ、反りが起こることはほとんどなく、定期的なメンテナンスは必要ですが、50~60年ほど耐久性があると言われています。
③ 耐火性・防火性が高い
ALCは耐火性に優れています。隣地火災による延焼被害が拡大するのを抑えることができます。
さらに原料が無機質なため、万が一火災が起こった場合も、有毒ガスの発生もありません。
④ 断熱性が高い
内部にある気泡により、外気からの熱の伝わりを抑えてくれます。外気の影響を受けにくく、室内の温度を快適に保つことができます。
⑤ 遮音性が高い
内部にある気泡が音を吸収するため、遮音性に優れています。
⑥ 水に弱い
気泡が多いことから吸水性が高く、水が浸透すると劣化しもろくなります。
特に長時間水にさらされることにより、内部の気泡に水が浸透して凍ると、膨張して外壁がひび割れを起こす可能性もあることから、防水塗装が必須です。
⑦ 継ぎ目が多い
設計の自由度を上げる為、1枚の大きさが小さめの造りになっています。
そのため、建物に継ぎ目が増え、その継ぎ目の老朽化により防水性が落ちて、雨漏の危険性が上がります。
よって、定期的に継目をメンテナンスする必要があります。
ALCはさまざまなメリットがある反面、水に弱いというデメリットもあり注意が必要です。
ALC協会がALCパネルに適している塗材仕上として挙げている塗材は「 複層塗材 CE(セメント系吹付けタイル)」「 複層塗材 Si(シリカタイル)」「 複層塗材 E(アクリルタイル)」「 可とう形複層塗材 CE(セメント系吹き付けタイル《可とう性・微弾性・柔軟性》)」等があります。
外壁にALCを使う場合は、防水性の高い塗料を選ぶように気をつけましょう。







