「 巾木・幅木(はばぎ) 」とは(住宅建築 用語解説)
巾木・幅木(はばぎ)とは、壁と床の取り合い部分に取り付ける3〜10cm程度の部材のことを指します。
「巾木」と「幅木」は同じものを指し、「巾木」は「幅木」を略した書き方です。
幅木の役割
幅木の役割は大きく分けて2つあります。
1.壁を守る
壁と床の取り合い部分は、物が当たることが多い場所です。
特に掃除機を掛ける時等は、幅木部分に掃除機が当たってしまう事がよくあります。
衝撃を受けやすい部分の壁紙がはがれたり、下地の石こうボードがポロポロ崩れたりすることを防ぐことが出来ます。
2.壁と床との隙間を隠す
一般的に壁と床の間には隙間を空け施工します。
壁材である石こうボードを人の手で持ち上げて壁に張る際に、隙間を設けないときれいに施工できません。
また、この隙間がある事で、地震等で壁が多少動いても隙間があることで破損を防ぐことができます。
幅木はその隙間を隠し、ゴミの進入などを防ぐ役割があります。
幅木の種類
一言で「幅木」といっても、さまざまな材種があります。
1.塩化ビニル(ソフト幅木)
ソフト幅木は、塩化ビニルという柔らかな素材でできた、厚みがほとんど無いシート状の幅木です。
耐水性もあり、洗面所やトイレ等に使用されることが多い幅木です。
厚みが無く色の種類も豊富であることから、幅木を目立たせなくない部屋に使用されることもあります。
また安価であることから、納戸や収納内部に使用することで建設費を安く抑えることが出来ます。
2.木製
無垢の木でできている幅木で、厚みがあり重量感や高級感があります。
ある程度の厚みを持ち溝が深いものが多く、その溝に釘を打つことで釘が目立ちにくくなります。
3.MDF
MDFとは、木材の原料チップに合成樹脂をプラスして成形させた中質繊維板です。
一見すると木製のように見えますが、やはり無垢材より高級感は劣ります。
無垢より安価なため、近年の住宅で一番多く使われています。
4.アルミニウム
アルミニウム製の幅木です。
カーブがあるものや立上り(幅)が低いもの等幅木の種類が豊富で、部屋をシャープで洗練されたおしゃれな雰囲気にすることが出来ます。
ただし他の幅木より高価となるので注意が必要です。
日常生活では目立たない幅木ですが、部屋の印象を変えることが出来ます。
予算や部屋の雰囲気に合わせてしっかり検討することお勧めします。
幅木を設けないデザイン
オシャレなカフェ等では、幅木を使用していないデザインを見かけ、それを戸建て住宅に取り入れたいという方がいらっしゃいます。
見た目はオシャレになりますが、床にすき間が無いように壁を施工するのはかなり難易度が高く、綺麗な仕上がりになるとは限りません。
また、前段で触れましたが、壁の下地は端が割れやすい石膏ボードを使用しているため、掃除機や脚が当たることで、ポロポロと白い粉が出てくることがあります。
お客さまの要望で幅木を設けないデザインを採用したことはありますが、最終的には幅木を設けた方が良かったと言われる方が多い印象です。
幅木を検討する際はデザイン性だけでないことを十分意識するようにお願いいたします。







