「 筋交い・筋違い 」とは(住宅建築 用語解説)
筋交い・筋違いとは、建物に加えられる地震力(水平力)に抵抗するため、柱間に入れる斜材を指します。
「筋交い」や「筋違い」とはどちらも同じ物を指し、一般的に木造では斜材が一方のみに入っているものを「片筋かい」といい、「 × 」のように2本使用しているものを「たすき掛け筋かい」と呼びます。
斜材の幅は9cm以上必要で、厚さは「 1.5cm ・ 3cm ・ 4.5cm ・ 9cm 」の4種類あり、柱との取り合いや必要な強度に応じて使い分けされます。
【 左:片筋かい 右:たすき掛け筋かい 】
また、鋼棒や鉄骨を使用する場合の筋かいは「ブレース」と呼ばれます。
筋かいは、地震力から耐えられるように頑丈に固定する必要があり、鉄骨造の場合は、溶接やボルト等で固定し、木造の場合は「筋かいプレート」や「ホールダウン金物」と呼ばれる専用の固定金具が使用されます。
なお、木造の場合、固定金物の使い分けは構造計算等に基づき選定され、より地震力の影響が強い部分ほど「ホールダウン金物」が使用されます。
【筋かいプレート】
【ホールダウン金具】
筋かいを入れた壁を「耐力壁」と言い、木造において耐力壁の強度は「壁倍率」という数値であらわします。
たすき掛けの壁倍率は、片筋かいの2倍となり、部材は厚くなるほど壁倍率が高くなります。
具体的な筋かいの素材・幅・厚さ・取り付け方法等は、建築基準法施行令第45条。必要な耐力壁の量等の計算方法は、建築基準法施行令第46条及び、筋かいプレート等の金物については、建築基準法施行令第47条で定められています。
近年では、筋かいより施工が簡単で地震力による耐力も大きい、合板を使用した面型の耐力壁を使用することも増えてきました。
これは、筋かいによる耐力壁より壁の中に断熱材等を入れやすいというメリットもあります。
【左:筋かいの無い壁 右:合板を入れた壁】
ただし、強い耐力壁は多くの地震力を受ける特徴があるため、ただ強い耐力壁を入れるだけでは、そこに地震力が集中してしまい、変形やひび割れの原因となります。
必要な耐力壁をバランスよく配置することで、粘りのある建物となりうまく地震を受け流してくれます。







