「 根太 」とは(住宅建築 用語解説)
根太とは「ねだ」と呼び、フローリングや合板を固定するための45mm×60mm程度の木材で、床組を構成する部材の一つを指します。
床組とは「根太」「大引」「床束」等を使用し、床を構成したものを指します。
根太は一般的に303mm、あるいは455mmの間隔で配置され、床の荷重を大引に伝える役目を果たしています。
根太を使用する床のことを「根太床工法」といいます。
最近では、床下部分にコンクリート(土間コン)を敷くことで水平を保っていますが、昔は土であったため水平な床を作るのが難しく、根太で水平を調整していました。
一方、最近では根太で水平を調整することが不要であるため、根太を使用しない「根太レス工法」が普及しています。
根太レス工法は別名「剛床工法」とも言い、根太を設けず横からの水平力に抵抗させるために、厚みのある合板(厚さ24mm)のみを用いた床組みです。
使用する木材が減り、施工時間も短縮されるので施工性が高く、費用を抑えることができます。
一方、太鼓のような構造となるこの工法は、上階の音が下の階に響きやすいというデメリットもあることから防音に配慮した施工を行なう必要があります。
なお、束や大引きを使用せず、コンクリートに直接根太を配置し床を施工する「転ばし根太工法」というものもあります。
根太をコンクリートにビスやボンドで固定する工法で、床下部分の隙間がほとんどなくなります。
外部との段差を無くなりバリアフリー化できるメリットがある一方、しっかり断熱しないと地面からの冷気や熱気がダイレクトに床に届くデメリットもあります。