「 ウレタン防水 」とは(住宅建築 用語解説)

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ウレタン防水とは、建物等に施す防水工事の一種で、液体状のウレタン樹脂を複数層に塗り重ねることで防水層を形成する手法です。

※建物等に施す防水工事には、主に「塗膜(とまく)防水」「シート防水」「アスファルト防水」があり、このウレタン防水は「塗膜防水」に含まれます。

 

 

塗膜防水という名前のとおり、ウレタン防水は液状のウレタン樹脂を膜状に塗布することができるので、狭小部や凹凸等の複雑な形状をした場所でも、シームレスな防水層を形成することが可能です。


「ウレタン」は正式名称を「ポリウレタン」といい、柔軟性・耐久性・絶縁性・耐化学性・耐摩耗性を持った非常に多機能な材料であり、さまざまな産業分野で広く使用されています。
このポリウレタンが化学反応によって硬化するとゴムのような材質になり、さらに高い密着力を兼ね備えることから、防水材として広く使用され、屋上の防水だけでなく、浴室やトイレ・壁面にも使用されることがあります。

 

 

またウレタン防水には「密着工法」「通気緩衝工法」「絶縁(メッシュ)工法」の3つの工法があり、それぞれに適した施工場所があります。

 

■密着工法(施工場所:バルコニー・廊下等)

基本的なウレタン防水の施工方法で、ウレタンを2回流すことで2mm以上の厚みを持つ膜を作ります。
密着性に優れているため、既存の防水層に重ね塗りが可能で、修繕で使用されることが多いです。
 

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■通気緩衝工法(施工場所:屋上等)

通気緩衝工法は、屋上の下地とウレタン防水の間に湿気の通り道としてシートを貼り付け、さらに湿気の抜ける脱気筒(だっきとう)を付けるという工法です。

 

屋上にウレタンを直接流してしまうと湿気の抜け道がなくなるため、防水層と屋上の下地の間に水が溜まり、それが原因でウレタン防水の膨れや剥がれ、防水層の劣化につながることから、屋上等には湿気の抜ける脱気筒を付ける通気緩衝工法が採用される場合が多いです。

 

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■絶縁(メッシュ)工法(施工場所:継ぎ目部分)

絶縁(メッシュ)工法とは、絶縁シートと呼ばれる布状のガラス繊維のメッシュを貼り付け、ウレタン防水を施す工法です。

床とコンクリート基礎部分や、塩ビ管など素材が異なる場所は、熱での伸縮率や、揺れた際の動き方が変わるためひび割が発生しやすいのが特徴です。

その部分を絶縁(メッシュ)工法とすることで、素材と防水層の縁が切れ、防水層のひび割れを防ぐことができます。

 

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各工法ごとに、使う材料や工程数が変わるため、施工にかかる費用も異なります。

見積りを取得する際には、複数の会社に依頼し、防水工事を施す場所の劣化状況や適切な工法を確認すると良いでしょう。それぞれの特性を意識して、予算に合う施工方法を選ぶことが大切です。

 

最近の防水層の保証期間は「10年」が多くなっています。逆に言うと、10年過ぎるとメンテナンスが必要であるということです。

直射日光の当たり方や建物形状等でも防水層の劣化度は大きく異なるため、10年過ぎた時点で一度状況を確認することをおすすめします。

 

 

 

 


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