「 目透かし 」とは(住宅建築 用語解説)
目透かしとは、ふたつの部材の接合部間に隙間を設けることを指します。
板材等の継目に隙間を設けて張る方法を「目透かし張り」といい、目透し張りを施した天井を「目透かし天井」と言います。
目透かしを施した場合、隙間に金属やプラスチック材等を挟む場合と、挟まず隙間をそのまま見せる施工方法があります。
おもに石膏ボード等の柔らかい部材で目透かしする場合は、隙間に金属やプラスチック材等を挟み、板等の硬い部材の場合はそのまま見せることが多いです。
仕上げは、隙間をそのまま見せるために「素地のまま」又は「塗料を塗る」等となります。
住宅内で「目透かし張り」が多く用いられる場所に腰壁があります。目透かしの有無で、空間の印象が大きく変わります。
【目透かし:なし】

スッキリとした印象となります。広い部屋に張っても重い印象にはなりません。
【目透かし:あり】

重量感のある印象となり、高級感を出したい場合等に使用されます。
住宅では、和室の天井に使われることがあり、直線的な印象を受けるので部屋が広く感じる効果があります。
一般的には床の間と平行な隙間となるように施工します。

硬い木材で目透かしする場合でも、隙間に何かをひっかけてしまうと欠けてしまうことがあります。
また、石膏ボードのような柔らかい材料は特に欠けやすく、隙間の幅を均等に施工するのが難しく工夫が必要です。