「 和紙クロス・壁紙 」とは(住宅建築 用語解説)

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壁紙クロスは、一般的に多く使われているのはビニールクロスですが、その他に紙クロス、織物(布)クロス、木質系壁紙、無機質系壁紙(珪藻土壁紙/漆喰壁紙)、オレフィン壁紙などがあります。

 

紙のクロスを大きく分類すると、洋風の紙クロス和風の紙クロスがあります。

 

欧米で使用されることの多い洋風の紙クロスは、洗練されたデザインがプリント加工されたものや、立体感のあるエンボス加工されたものなども多くあります。
主に木材などから抽出したパルプを原料にして作った洋紙を使用しています。

 

和風の紙クロス

 

和紙は古くから障子や襖、屏風では使われていましたが、壁紙としてはごく一部の寺院や城などでしか使われておらず、一般的ではありませんでした。

 

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福島市 飯坂温泉 国の登録有形文化財旧堀切

 

壁面に張られたことが分かっているもので、現存しているものは、17世紀の茶室の腰張り(塗り仕上げの表面の砂などが落ちないように腰壁に貼った和紙)です。

 

紙クロスとして普及し始めたのは戦後で、昭和30年代に入ってからのことです。 それまでの日本家屋の壁は漆喰や珪藻土などの土壁が主流でした。

 

日本の代表的な和紙の原料は、楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)ですが、最近ではその他の素材として、ケナフや亜麻など非木材紙を原料としたクロスも注目されています。

和紙の持つ独特のデザインや風合いを持つものが多く、手漉き和紙のクロスも人気です。 環境や健康への配慮がなされている素材とも言われています。 また、湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出するという特性があります。

 

和紙クロスのメリット

紙素材は、音を吸収し、空気を通してくれるメリットがあるため、寝室に最適です。

和紙のクロスは、光の反射も全体的に明るく照らされ、和紙の持つ独特な風合いも合わさって、柔らかい印象に仕上げられます。

 

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和紙クロス イメージ

 

 

紙クロスのデメリット(洋紙クロス、和紙クロス共)

紙の壁紙は厚みが薄いために、張替えの際の施工で下処理に手間がかかるというデメリットがあります。

(プラスターボードのすき間やビス穴をパテ処理し、綺麗な平らな面をつくる必要があります。)

 

そのため、ビニールクロスに比べると全体のコストも上がります。 紙クロス自体の膨張、収縮により継ぎ目が分かりやすくなったり、傷が入ったりする可能性もあります。

 

壁面全体を貼り替える場合は、クロス職人に任せることをおススメします。 また、紙クロスそのものの単価も、ビニール製に比べると高くなります。

さらに紙の種類によって価格は大きく異なり、楮(コウゾ)などの高級和紙や、職人による手漉きの和紙などは大変高価になります。 紙クロスは水に弱いという欠点があります。

 

プラスチックのような樹脂でコーティングや、撥水加工が施されているものもありますが、厚みがないために水拭きや薬品での掃除は難しくなります。

 

撥水性が無い紙クロスの場合、水や油の汚れはシミになりやすいという大きなデメリットがあります。 紙クロスは擦れに弱いという特性があるので、掃除するときにゴシゴシこすらないように注意する必要があります。

 

水汚れは出来るだけ早めに、たたくようにしながら吸い取ると良いでしょう。

 

 

 

 


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