「 造作(ぞうさく)」とは(住宅建築 用語解説)

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東京営業所

一般住宅でいう「 造作 」とは、建物の主要構造部である躯体部分(柱・はり)を除く大工による「 仕上げ工事 」のことや、建物内部の「 部材や設備(家具)」 を指します。

内装の基礎の部分をつくる工事(石膏ボード・吸音板)であって、その基礎の上に壁紙や床材を施す内装仕上げ工事(※1)

は含まれません。

 

たとえば天井や床、鴨居・敷居・床の間などといった部分のほか、家具や階段・ドア・水道・空調も造作にあたります。

伝統的な和風住宅の造作には、

・竿縁(さおぶち)天井

・格(ごう)天井

・板床

・畳寄せ

・敷居

・鴨居(かもい)

・吊束(つりづか)

・無目(むめ)

・長押(なげし)

・床の間(かまち・落し掛け・違棚・書院・床脇・床柱)

などがあります。

 

”

 

 

また家のリフォームや新築工事をする際の見積書の中では「枠造作」、「押し入れ造作」、「間仕切り壁造作」といった使い方をします。


■ 間仕切り壁造作の現場例
(寝室と洋室の間仕切り壁の片面下地張りが終わった状態で、次に電気の配線を行い壁の下地を張っていきます)

 

 

 

※1:内装仕上げ工事とは、木材、壁紙、ふすま、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を使用して内装の仕上げを行う工事

 

 

造作工事の範囲(当社実例)

今回は、造作のうち、家具や建具の造作実例を紹介します。

 

 

■造り付けの棚(壁付け)

 

No.2111 東京営業所
「フレームキッチン」を使った【バリアフリー リノベーション】
~ おしゃれだけど、コストを抑えたスケルトンリフォーム ~

 

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< 玄関・収納スペース >(抜粋)
玄関入ってすぐ右手には、ベンチシートを大工さんに造作してもらい荷物やカバンを置いたり、靴を履く時の腰掛など様々な利用シーンで使ってもらえると思います。

 

玄関を入いると8畳ほどのオープンスペースをつくり、オープン型の収納スペースを設置しました。 使い勝手を考慮して稼働棚、ハンガーラックを設置し、収納壁面は、かわいく遊び心のある花柄の壁紙にしました。

 

 

No.2128 滋賀営業所
収納力と快適性にこだわった洗面室&浴室
~ 井戸端会議から始まったリフォーム ~

 

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< 洗面室 >(抜粋)
収納を重要視されていたため、洗面台背面に腰壁を造作し可動棚を設置することですっきりとした収納スペースを確保

 

 

 

■造作キッチンカウンター

 

No.1931 東京営業所
木の温もりを感じるシンプルなキッチン
~ ライフスタイルに合わせた動線計画で快適に ~
  

”

 

<造作キッチンカウンター>(抜粋)
キッチンまわりの導線を考慮し、キッチンの横にあったカウンターを撤去。新たに食器棚と作業台を兼ねたキッチンカウンターを造作しました。


カウンターのキッチン側は引出型食器棚、廊下側は引違い収納になっています。お皿の大きさに合わせて引出の高さ、棚の奥行きを決めました。


食器棚はルンバが置けるように脚を浮かせて設置。
お客様の『シンプル』、『木の温もり』をイメージし、木の温もりを感じるキッチンカウンターに仕上げました。

 

 

 

■造作手洗い

 

No.1-2003 滋賀営業所
家族との時間を満喫できる家
~ みんなのこだわりのカタチに ~

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<信楽焼きの手洗いスペース>(抜粋)
玄関から帰宅後兼トイレ用の手洗いスペース。
信楽焼の洗面ボウルを現地まで探しに行ってくださいました。
カウンター材はご友人の材木屋さんから譲って頂いたカエデの木です。>

 

 

 

■室内窓

 

No.2107  東京営業所
シンプルだけど、温もりを感じる家
~ 快適で居心地のいい住まいに ~
 

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3階と繋がった吹き抜けがあり、工事前はロールスクリーンが設置してありました。そこに内窓を付けました。扉や窓を付けることで防音、節電もつながりエアコン効率も期待できます。

 


No.2201 東京営業所
おうち時間を快適に
~ 造作家具で毎日のくらしを豊かに ~

 

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<書斎>(抜粋)
もとの書斎にあった机を撤去して、新たにデスクを造作しました。


別の所にあったチェストがデスクの背面スペースにぴったりのサイズだったため、 書斎へと移設、その上部にも造作で棚を作ることで仕事関係の書類もスッキリと収納できるようになりました。

 

 

No.2124 北九州営業所
素材と設備にこだわった「快適&楽チン」リフォーム
~ 素敵なお庭を眺めながら、料理を楽しむ ~

 

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世界で1つだけのこだわりの無垢材カウンターです。
無垢の一枚板を材木屋さんから取り寄せ、お客さまの好きな色に塗装しました。

 

 

 

当社実例の中から一例としてご紹介しましたが、この他にも多岐にわたり、家で使うほとんどの物は造作で作ることが可能です。家具や棚、建具を造作で作るメリットとしては、既製品と違いサイズや形、材質など自由に設計して物を作れるという点です。

 

上記実例でご紹介した通り、部屋の大きさや形に合わせてピッタリと収まる棚や家具を作ることもできます。

キッチンや洗面台などの水まわりの設備も使いやすいサイズや、好みの材質・デザインにこだわって作ることも可能です。

造作することによって部屋のスペースを無駄なく使うことができ、用途に合わせた最適な大きさにすることができます。

 

デメリットとしては、素材やデザインにこだわったものを作ろうとするとコストが上がってしまう傾向があります。
大量生産される既製品と違い、1点もののオーダーとなりますので、選ぶ材料が高級なものや、形状が複雑で製作に手間が掛かるものは、その分コストアップに繋がってきます。

 

扉のない棚板だけの棚などは、手間が少ない分コストは抑えられます。

全体の予算のバランスを見ながら造作を取り入れていくと良いと思います。

 

 

文:有泉

 

 


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