「 板金工事 」とは(住宅建築 用語解説)
こんにちは! 東京営業所 技術アドバイザーの有泉です。
今回は、家のリフォームや新築工事をする際に登場する「板金工事」という用語について、説明したいと思います。
板金工事とはどのような工事なのか、字からも想像がつくかと思いますが、まずはざっと挙げてみましょう。
・鉄板の屋根張り工事(庇「ひさし」なども含む)
・コロニアル屋根葺き工事
・雨樋(あまどい)取付工事
・雨押えや水切り鉄板の加工取付工事 etc...
主として、雨が建物の中に侵入しないようにする雨仕舞という重要な個所の工事になります。
ただ鉄板の細工が出来ればよいのではなく、どのようにしたら雨水が建物の中に侵入せずに下水まで流れていくかを考えながら仕事をするのです。
上記の通り、雨樋の工事についても屋根工事の付帯工事の位置づけではありますが、屋根に降った雨が雨樋を伝って下水まできちんと流れていく経路が整備されるのも板金工事のおかげなのです。
私は今の仕事について間もない頃、雨樋工事は水道屋さんの仕事だと思っていましたが、板金屋さんの仕事だと先輩に教えられ、なるほどと思った覚えがあります。
実際の現場写真を見ていただき、板金工事とはどこまでを行うのかを説明したいと思います。
今回の工事は、屋根を剥がさずに上から重ね葺きという工法です。
不要な部分を取り除いていきます。

下地の合板を張っていきます。

軒先の板金部材を取り付けます。

防水紙を敷いていきます。

屋根材を並べていきます。

壁際の雨仕舞を施工します。

雨押さえを取り付けていきます。

雨押さえとの隙間にシールをします(プライマー処理の後)

シール完了

軒先部材取付

雨樋取付完了

このような流れです。
これだけの作業を一人でこなすのです。
すごいと思いませんか?
手前味噌ですが、いつも弊社の協力会社の職人さんには感心させられます。