【滋賀のリフォーム情報】
旧家のバリアフリーリフォーム(段差解消)
旧家のお宅をバリアフリーリフォームした事例をご紹介します。
改修前は旧家特有の通り土間があり、床の上でも敷居をまたぐたびに段差がありました。
ご高齢のおばあちゃんが住みやすいようにということで、今回は居室や水まわりも含め全面的なバリアフリーリフォームを実施しました。
通り土間のある旧家は、日本の気候風土に適した素晴らしい知恵が詰まった建物ですが、大きな段差(上がり框)や冬の寒さ、奥行きがあり暗くなることなど課題もたくさんあります。
しかしバリアフリーや快適性を重視しすぎて旧家の良さを消してしまうと失敗してしまいます。
すなわち旧家の趣を残しつつ、安全で快適な住まいに変えるための設計がポイントとなります。
旧家の上がり框(あがりがまち)は30〜50cmほどあるのが一般的です。
そのため、土間と床の「段差」をどう解消するかが問題で、こちらは勝手口の写真ですが、一段目で38cmほどありました。
つかまるところもなく、上り下りに不安が残ります。
とはいえ、外から家へ上がろうとすると、どこかで段差を越えなければなりません。
今回は、土間通路になっている部分をバリアフリーにし、土間に降りることなく生活のほとんどを床の上で完結できるように、全面的にリフォームをすることになりました。
■改修前
■改修後(プラン図)
まず解体を行います。
靴脱ぎ場のスペースを決めたら地面に墨だしをします。
建築業界でいう墨出しとは、一言でいえば現場に実物大の設計図を描く作業のことです。
更地やコンクリートの床などの真っさらな場所に、壁の中心線・柱の位置・窓の高さなどを専用の道具で印をつけていきます。
これがないと、大工さんも職人さんもどこに何を造ればいいかが分からず、建物がバラバラになってしまいますので、我々現場監督のとても重要な仕事の一つです。
位置が決まると上がり框の基礎を左官職人に積んでもらいます。
基礎が終わったら、大工さんが床を組んで仕上げていきます。
今回は勝手口の半分にトイレを新設しますので事前に配管と電源を仕込んでおきます。
こちらが勝手口の入口のリフォーム前の写真です。
1間あった引き違いの入り口の半分がトイレスペースになり、勝手口の引き戸を片引きに入れ替えました。
リフォーム前の内部はこのようになっていました。
勝手口から入って左手の土間には土足のまま使えるマルチシンクを設置し、外から帰ってきてすぐに手洗いができるようにしました。
また、段差のあった通り土間部分を縮小し、多くの生活を床上でできるようにフロア部分を広げました。
どんなふうにバリアフリーリフォームを始めたよいのか悩ましいという人は、まずは現在の家で一番「不便・危ない」と感じている場所を書き出してみることから始めてみると、いいかもしれません。
その上で生活スタイルや動線の確認を担当者と進めていくと必ずよいリフォームができると思います。
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●完成事例の詳細は
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文: 大西







