「 なぐり(名栗)加工 」の床材
梅雨や夏の間、床がベタベタしたり、足裏にムッとした暑さを感じたりしませんでしたか?
なのに冬になるとヒヤリと冷たくて、素足で歩けなかったりして。
ビニール素材や化学塗料で表面加工された合板で作られた床は、空気や湿度を通しにくく、夏は暑くて冬は冷たい肌触りになりやすいのです。
それが理由で、近年は無垢材の床が高い人気を集めています。
木材そのものが持つ機能と風合いを生かした床は、汗をかく日でも爽やかな触り心地を、冬にはほんのりとしたあたたかみを感じられます。一年を通して素足で過ごす方もたくさんいらっしゃいます♪
今回、リビングを快適にするリフォームとしてご紹介したいのは、無垢材に「名栗(なぐり)加工」(スプーンカットとも呼ばれます)を施した床です。
名栗加工は、木材の表面にさざ波のようなやわらかな凸凹を打ち込む、日本の伝統技術のひとつ。その表面は素足に心地よくフィットします。
どうして無垢材が快適リフォームにピッタリなのでしょう?
木がもともと持っている自ら呼吸する力が、四季を通して過ごしやすい空気を整えてくれるからです。
無垢材は、湿度が高い季節には適度に吸湿し、乾燥する秋〜冬には放湿して室内の湿度バランスを保ちます。名栗加工は、その機能を生かしたうえで、触れる瞬間の心地良さをワンランクアップさせたものと言って良いでしょう。
何枚も靴下を重ねて履かなければ歩けない冷たい床は、体に負担をかけ続けます。
自然の力を上手に取り込んで、安心して過ごせる空間を作りませんか?