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「 玄関土間 」のメリット・デメリット
住宅のリフォームの際、家の開口部のスペースを広くとり、玄関土間を設ける家が最近増えています。
玄関土間を設けることでどのようなことができるのか、そのメリットやデメリット、さらに土間を設けるにあたってのポイントをまとめていきます。
玄関土間とは
土足のままで移動でき、様々な用途に活用できる玄関スペースのことをいいます。また、昔の言い方ではありますが土間を三和土(たたき)ということもあります。
昔の日本は農業が産業の中心でした。農作業から炊事や洗濯などの家事を行ってまた農作業に戻る、といった生活が日常であったため、わざわざ靴を脱いで家にあがる必要がないように、土間に調理場や洗濯場を設けることが多くありました。
そのため古民家や旧日本家屋といった古い住宅に土間があることは普通でしたが、戦後の住宅事情の変化とともにアパートやマンションが増えて土間のある家は減っていきました。
最近になって土間のメリットが見直されるようになり、現代の生活に合わせた土間のスタイル、玄関と土間を合わせたハイブリッドな「 玄関土間 」が人気になっています。
玄関土間のメリット
なんといっても玄関土間は、内と外の中間として多目的に使えるということが最大のメリットといえるでしょう。
■ 部屋に入れたくないものを置ける
ベビーカーや三輪車などの子供の道具、自転車・ゴルフクラブ・スノーボード・サッカーボールなどの乗り物やスポーツ用品、スーツケースのような旅行用品など、外で使うものを数え上げれば枚挙にいとまがありません。
部屋の中に上げるにはやや躊躇してしまうもの、けれど外に出しておいては盗難にあうかもしれない、また雨に濡れたり風で飛ばされたりするかもしれない、そういったものを置いておくのに玄関土間は最適です。
また子供が大きくなって靴が増えたらシューズロッカーを増設することもできますし、年齢を重ねて車いすが必要になった時の置き場所としても使うことができます。
■天候や汚れを気にせず、掃除がしやすい
外への出入りが容易ですし、雨の日などは外に出ずとも玄関土間で汚れを気にせずに遊ぶことができます。
土間の床材には水を流せる素材が使われるため、掃き掃除やブラシがけといった掃除が簡単です。
玄関土間をガレージとつなげたり、土足で入れる通路をリビングまで延長したりする例もあり、玄関土間はちょっとしたDIYの作業場所や趣味の部屋としても活用することができます。リビングと土間をつなげて野球用品の手入れや靴磨きなどをリビングで行うのもよいですね。
また、灯油や薪ストーブといった火を使う暖房器具の置き場所としても適しています。灯油は交換の時にこぼしてしまうかもしれませんし、すすがこぼれてしまうかもしれません。
日頃のゴミを出す前に一時的な置き場所とした時、万が一、水分がこぼれてしまっても掃除は簡単ですし、外から近いため匂いも換気がしやすくあまり気になることはないでしょう。
デメリット
■ 床面積が必要
住宅の敷地面積は限られているため、玄関土間にたくさんのスペースを割くと部屋のスペースを圧迫してしまうことになります。
そのため、玄関土間を設ける場合には、あらかじめどのようなことに使うのかをイメージしたうえで、広くなりすぎないように計算するのがおすすめです。
■冬場は寒く、湿気がこもりがち
夏が涼しいということは、一方で冬は寒くなりやすいです。また、部屋内の暖気と外の寒気がぶつかり合う場所でもあるため、内外の温度差が大きくなると玄関で結露が発生しやすく、湿気がこもりがちになります。
壁材に調湿効果の高い珪藻土などの素材を用いることである程度対策をすることができます。
■部屋との段差に注意が必要
土足部分と、靴を脱いであがる部分との境には段差を設けることが多くなります。若いころには特に不便を感じることはないかもしれませんが、年齢を重ねてきた時や怪我をしてしまった時にその段差でつまずいてしまったり、不便を感じたりするかもしれません。
そのような場合を想定して、玄関土間と部屋との間に座れるスペースや手すりを設けるのがよいでしょう。
■玄関土間の素材
床材にはコンクリート、タイル、モルタル、天然石といった、丈夫で水に強い素材が使われます。それぞれの素材で趣が大きく異なるので、どのような玄関土間にしたいか、コンセプトに合わせた素材を選ぶとよいでしょう。
また、壁材に珪藻土など調湿効果のある自然素材を用いると湿気対策にもなります。
玄関土間 設置のポイント
■扉を設ける
玄関土間は、外と内の中間部分にあるため、外気の影響を受けやすい場所です。
部屋との境に扉を設けて内側と空間を仕切ることで、冬場の土間の寒さを内に伝えないようにすることができます。
■断熱材を導入
土間の床に断熱材を入れると寒さを軽減することができるため、リビングにまで土間を延ばす場合や、玄関土間を作業場所や趣味部屋として利用する場合にはおすすめです。
まとめ
時代が進み、生活が多様化したことで古いものが見直されるようになる、というのはとても興味深い話です。
玄関土間には様々なスタイルがあり、土間がアクセントとなって家全体をおしゃれに演出することもできます。
もちろんその空間は非常に多目的に利用することができるため、これからどのような生活をしていくのか、希望を膨らませて土間の活用法を想像していくときっとお家のリフォームもより楽しくなると思いますよ。







