マンション「 キッチン 」リフォーム工事の流れ(ミッテ)
本コラムでは、マンションにおけるキッチン・ダイニング・リビング(LDK)のリフォームの流れ(工事過程)を実際の事例2つを使ってご紹介します。
工事過程 事例①
お宅の状況や施工する商品、間取りにより異なりますが、今回当社で施工する工事の流れは以下のようになります。
【 工事期間(4~5日)】
1日目: 養生 ⇒ 現状のキッチンの解体 ⇒ 廃材処分 ⇒ 水道・電気・ダクト工事
2日目: キッチン下地工事(大工工事)
3日目: キッチン組立工事
4日目: 内装工事 ⇒ クリーニング ⇒ お引き渡し
【1日目】
■ 養生(9時~10時頃)
養生は工事中の通路を傷つけない、汚さないために実施します。
今回、お客さまが在宅での工事でしたので、生活されているエリアに粉塵等が極力いかないように養生を行います。
■ 現状のキッチンの解体(10時~12時頃)
工事で一番騒音が発生する工程です。出来ればこの時間は外出されることをお勧めしています。
解体したキッチンは外部にまとめて、廃材処理業者に処分場まで運搬してもらいます。
■ 水道・電気工事(13時頃~)
新しいキッチンの形状や設備に合わせて水・お湯・排水の配管を行います。
電気・ダクト工事も同様に行います。
【2日目】
■ 大工によるキッチン下地工事(9時~)
キッチンを壁に固定できるよう、下地を施工します。早ければ午前中に完了する事もあります。
【3日目】
■ キッチン組立(9時~)
組み立て作業は、2~3名の専門の職人で施工します。
サイズや種類により2日以上かかるキッチンもございます。
【4日目】
■ クロス貼り(9時~)
キッチンのサイズ、位置が変わる場合、内装工事が必要になります。(ほとんどのケースで発生します。)
基本的にはキッチン室全面実施しますが、壁のみ、天井のみ等、必要な施工範囲を最小限に抑えるケースもあります。
■ クリーニング(15時~17時頃迄)
工事で汚してしまった部分のクリーニングを実施します。
大まかですが、以上のような流れで工事を行います。
工事過程 事例②
まず、和室の間仕切り壁の解体を行い、間仕切り壁と襖の上にあった垂れ壁の撤去を行います。
こちらが間仕切り壁 撤去後の床ですが、間仕切り壁の軸組がコンクリート躯体内に埋まっている状態でした。
本来は、躯体の上に軸組を建具で行うのですが、今回は埋まった状態であったため、急遽モルタルで補修する工事を行いました。このような状況が、解体前には予想がつかないので、非常に肝を冷やす場面でもあります。
< モルタル補修後 >
畳だったところに合板を捨て貼りし、既存床と合板部分の調整を行います。
既存の床は、マンションの躯体に直接貼る直貼りのフローリングでした。
このフローリングは、剥がした後に裏のスポンジ部分が残るため、これを剥ぐ手間が職人にとってはかなり重労働です。
私も手伝おうと思い少し剥いでみたのですが、かなり強力なボンドで貼られているため、一枚剥ぐのにもかなりの時間を要しました。
その後、遮音性等級の直貼りフローリングを貼り、次の工事でフローリングを傷つけないように養生を行います。
こちらが、キッチンのリフォーム前の写真です。
既存のカウンターは、カウンター下に収納があったため、壁がかなり薄い状態でした。
今回の工事で、壁をなくし下の収納は、撤去する予定であったため、カウンターを支えるための補強が必要でした。
写真は、大工さんが壁の補強を行っているところです。
補強に加え、カウンター自体を壁に埋め込み、反対側にも荷重を持たせるようにしました。
こちらのお宅は『 リフォーム実例 』でも紹介していますので、合わせてご覧ください。