No.2204
築120年の伝統をつなぎ、今の暮らしを快適に
~ 『通り土間』を生かした『古民家・玄関』リフォーム ~
物件DATA
- 建物種別:戸建て
- エ リ ア :滋賀県蒲生郡竜王町
- 施工期間:60日
- 居 住 者 :夫婦
- 費 用:1,000万円
- 築 年 数 :120年
- リフォーム箇所:玄関、和室、家事室、エクステリア
家づくりのきっかけ・要望
築年数も長く、外の塀の傾きや建物の老朽化が気になられており、使い勝手の向上をしたいという思いからご依頼いただきました。
京間の6帖ある玄関土間の半分ほどをフローリングにして、玄関ホールにしたいとのご要望でした。
一段目の段差が大きいという問題もありました。
プランのポイント
築120年以上の母屋、しかも玄関をリフォームするという重大な責任のもと、まず恥じないような意匠と素材を検討しました。 日本家屋特有の「通り土間」は靴のまま家の中を横断できるという優れもの。土足のまま台所へ進むことができる導線を残したまま、玄関ホールの配置を計画しました。
玄関の式台として長くその役目を果たしてきたケヤキの一枚板は、大工職人が磨き上げ、新しい玄関の式台と飾り棚の板として再利用することにしました。 新しく購入するより費用を抑えられ、なにより思い出の品を残すことができました。
来客時には土足のまま腰掛けて話すことのできる高さに設計し、また、靴を脱いで上がっても、ゆったり座布団で談笑できるスペースを計画しました。
玄関土間から続く廊下側には、シューズクロークを設置しました。下段に取付けたブーツハンガーは、汎用性が高く、乾燥や収納に便利です。
障子は、紙でもガラスでもなく和紙を両面からコーティングしたアクリル障子「ワーロン」にすることで、耐久性、断熱性が向上しました。
玄関障子は古民家定番の柳格子に黒く塗装、その他の和室は縦しげに少しアクセントをつけたデザインを選定し、歴史あるお住まいに合うよう意匠を凝らしました。
また、焼けてからも美しい熊本のブランドいぐさ「ひのみどり」で織った畳表は丈夫で長くお使いいただけます。
壁いっぱいに設置したパントリーには様々なものが収納でき、引き戸で仕切ることができます。
日当たりが良く光がたくさん入る窓際には室内物干しも設置し、洗濯機も使えるように給排水工事を行いました。
サッシはすべて交換し、床と壁にも断熱材をいれることで、断熱性も高まりました。
お客様の声
きちんとした業者を探したいと思いホームプロさんに依頼しました。
Q.TOTOリモデルサービスに決めていただいた理由を教えてください
古民家の工事実績があった。担当の方には何度も来ていただき様々な提案をしていただきました。
こちら側の細かな変更やささいな要望も答えてくれて、これは安心できると思い、依頼するにいたりました。
Q.打合せから完了までで、想い出に残っているエピソードなどありますか?
契約までに、施工された同じ町内のお宅を一度見学させてもらったのがよかったです。
Q.リフォーム後の暮らしの変化(リフォーム前と変わったこと)を教えてください。
断熱がとてもよくなったので、家の中が暖かくなりました。
Q.今回のリフォームでこだわったポイントやお気に入りの箇所があれば教えてください。
玄関の雰囲気がとてもよくなりました。 また、外側の塀を取り壊して、物干しスペースができたことで、家事の効率がよくなりました。
設計から見積の打合せ、現場管理も担当の方がメインでしてもらえたので、話が早いのと、行き違いがなくてとても満足しました。
職人さんも気さくで話しやすく、長い期間、毎日誰か来てもらってたので、工事が終わってから少し寂しい気持ちになりました。
工事内容
一戸建て (玄関、和室)リフォーム
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玄関
- 【 床 】ウッドワン フロング( 銘木けやき )
- 【 壁 】塗装仕上げ ・ 珪藻土仕上げ
家事室
- 【 床 】ウッドワン 銘木フローリング゙(コンビットグラードプラス)
- 【 壁 】【 天井 】シンコール BIGACE