【北九州市】トイレの流れが悪い原因調査と対処法
以前、トイレ工事をご依頼いただいた北九州のお客さまから、「トイレの流れが悪くて困っている」というSOSをいただき、急いで現場へ直行しました。
トイレの詰まりは毎日の生活に直結する大問題。
すぐに原因を突き止めなければいけません。
室内でできる限りの調査をした後、「排水の流れ方がいつもの詰まり方だ!これは外の配管が怪しいな」とアタリをつけ、屋外の排水桝(はいすいます)を確認することにしました。
排水桝というのは、点検や清掃ができるように配管の途中に設けられている、いわば「配管の窓口」のようなものです。
外の排水桝のフタを開けて中を覗き込むと……ビンゴです。
桝の中に、庭木の根っこがビッシリと入り込んで、配管を半分ほど塞いでいました。
庭木の根が原因
実はこれ、古いコンクリート製の桝や配管の継ぎ目でよくあるトラブルなんです。
植物の根っこは水分や栄養を求めて、わずかな隙間からでも容赦なく入り込んできます。
そして配管の中で成長し、最終的にトイレットペーパーや汚物をせき止めてしまうんですね。
ただ、ひとつ気になったことがありました。
本来であれば、トイレを設置している排水配管の真裏に桝があるものですが、今回の現場は少しトイレの真ん中よりずれた位置に桝があったのです。
実際の配管工事の流れ
トイレの流れが悪いというお悩みを解決するため、ここから本格的な原因究明と復旧作業に入ります。
当社の配管工事の流れをご紹介します。
配管カメラを使った内部の状況確認
まずは専用のカメラを使って、目視できない配管の奥の状況を確認します。
モニターを確認すると、やはり配管内の半分くらいが木の根っこで詰まっていました。
「原因はわかった! 根っこを取り除いて、傷んだ桝と配管をやり直せば解決だな。」
この時までは、いつも通りの現場だと思っていました。
そう、あの瞬間までは・・・。
さて、必要な部材を準備して日を改めて工事にとりかかります。
コンクリートを割って地中を確認
コンクリートを専用の機械で砕いて(斫って)いくと……
んっ?? 何かおかしい。
コンクリートをさらに割って土を取り除くと、なんと地中から「もうひとつの排水桝」が姿を現したんです。
思わず天を仰ぎました。
「こんな施工、ありえない!!」
お客さま曰く、新築から30年間、こんなところに桝があったなんて全く知らなかったとのこと。
当然ですよね。犬走(家の外周にある細いコンクリート通路)の下にコンクリートで埋められていたんじゃ、お客さまも私たちもすぐにはわかりません。
見えない場所だからこそ、手を抜かない
お客さまに状況を説明して現状ををお見せすると、やはり絶句されていました。
「まさか自分の家の庭の下が、こんな手抜き工事になっていたなんて……」と。
土の中や壁の中など、「お客さまの目に見えない場所」は、残念ながら業者のモラルが如実に出る場所です。
「とりあえず水が流れればいい」
「見えなくなるから適当でいい」
そんな無責任な施工は、数年後、数十年後にお客さまに大きなツケ(と多額の修理費用)を回すことになります。
根っこの除去と原因究明
さて、本題の木の根っこ退治に話を戻します。
掘り進めていくと、配管のつなぎ目あたりに、細い根っこがたくさん集まっています。
排水管を仮に切り破って確認すると、根っこの侵入口が確定できました。
続けて原因を究明した結果、配管接続時の「施工不良」が発覚しました。
排水管を炙って差し込むときに、見えづらい一番底の部分がしっかり入り込んでおらず、そこに隙間ができていたのです。
そこから根っこが侵入していました。
配管の復旧・桝のかさ上げ工事
古い配管を撤去し、新しい配管に取り替えます。
隙間ができないよう確実に接続し、新しい桝を設置。
最後に周囲をモルタルで綺麗に埋め戻して復旧完了です。
トイレの流れが悪いと感じたら
今回の修理工事は思いもよらない展開になりましたが、タイミング的には不幸中の幸いで、地中に隠れていた新たな桝が発見できて本当に良かったです。
私たちプロは、見えないところこそ綺麗に、確実に施工しなければならない。
工事完成後、「30年間知らなかった事が発見できて本当に良かった」と大変喜んでいただけました。
最初は、トイレの流れが少し悪いな」という小さな出来事ですが、そのまま放置していた場合は、もっと大変な状況になっていたかもしれません。
文:西川








