【世田谷・北九州・滋賀のリフォーム情報】
特殊な基礎の住宅「 浴室リフォーム 」
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム現場ですが、最初のお打ち合わせの際、お客さまから「うちの家の基礎は特殊だから」というご説明をいただきました。
詳しく伺い調査してみると、一般的な住宅で使われる「ベタ基礎」とは形状が異なる、「逆ベタ基礎(逆スラブ)」と呼ばれる構造であることが分かりました。
一般的な戸建て住宅は「ベタ基礎」で、床下は空洞になっており、土台部分が立ち上がっています。
点検口などから床下の状況を確認できるコンクリートで建物を支える工法です。
一方、「逆ベタ基礎」は建物の外周部のみに基礎を設ける工法です。
この工法は、在来工法で建てられた住宅の一部で採用されており、床下空間が狭く、土やコンクリートが詰まっている構造のため、床下からの目視確認ができない状況ことから、浴室のユニットバスの床下の高さがユニットバスの架台*と合わないため、交換が難しい場合があります。
*参考: 架台
高さが合わない問題
この基礎形状において一番の問題となったのは、「システムバスを設置するための高さ(深さ)が足りるかどうか」という点です。
今回リフォームのご依頼をいただいたお客さまのお宅では、既設のユニットバスはヤマハ(現在トクラス株式会社)製でした。
しかし、品番をトクラスに確認したところ、図面がないとのことが判明しました。
新たに採用するTOTOのシステムバス「サザナ」を設置するには、メーカーが定める所定の架台高さ(床下の深さ)が必要です。しかし、現状の基礎の高さとはズレがあり、そのままでは設置できない可能性がありました。
通常、ユニットバスの架台の高さを確認するためには、品番や床下点検口、和室から確認を行いますが、今回のお宅には床下点検口がありませんでした。
床下に入って寸法を測ることができない中、どうやって正確な高さを割り出すか。これが今回のリフォームの鍵となりました。
新築時の写真が糸口に
そこで役に立ったのが、お客さまが保管されていた「新築当時の工事写真」です。
ご主人さまから家の写真を見せていただき、そこに写っている玄関の土間と基礎を見比べ、逆算することで、おおよその寸法を推測することに。
モルタルによる「嵩上げ」
調査の結果、システムバスの架台を入れるための最低寸法よりも、現状の床下の方が「深い(余裕がある)」ことが判明しました
通常のユニットバスの規格では対応できない可能性が高い、以下のプランをご提案しました。
・既存の基礎の上にモルタルを打設して「嵩上げ」を行う
・高さを調整し、システムバスの架台がぴったり収まる土台を作る
この工法についてお客様にご了承いただき、無事に工事を進めることになりました。
工事開始
工事のために浴室を解体したところ、やはり通常のベタ基礎ではなく、逆ベタ基礎であることが判明 。
事前の予測通り、土間コンクリートを打たないと、規格のユニットバスの架台では対応できませんでした 。
そこで、予定通りに土間コンクリートを打設する工事を実施しました 。これにより、無事に新しいユニットバスを設置することができました 。
無事に完成!
あきらめていたお風呂が新品に
モルタル打設後、順当に工事は進んでいき、問題なくシステムバスを設置することが出来ました。
今回の事例のように、特殊な工法で建てられた住宅でも、当時の資料(写真)や現場の状況からできる限りの調査を行い、お客さまのご要望に合わせて最適なリフォームプランをご提案することが可能です。
文: 井田









