築50年の家を快適な「水まわり&ダイニング」へ大改修
今回は、浴室とダイニングキッチンの改修工事についてご紹介します。
ご依頼くださったのは90歳になるお父様で、築50年の戸建てに一人で住まれていました。
2~3年後に娘様が帰省されて一緒に住むことになったため、老朽化した浴室とLDKの改修をご希望されました。
工事前
■浴室・洗面台
■脱衣所
■ダイニングキッチン
お客さまのご要望
◎浴室
・冬場の寒さを解消し、暖かいお風呂にしたい。
・浴室に隣接する築50年の洗面脱衣所の老朽化が著しいため、お風呂と同時に洗面脱衣場も新しくしたい。
◎ダイニングキッチン
・老朽化したキッチンを交換したい。
・壁付けのキッチンを対面式にしたい。
・対面式にすることで狭くなるDKの空間を広げるため、隣接する和室の押し入れを撤去してスペースを拡張したい。
工事のプラン・ポイント
今回の工事は、お父様が在宅のまま進めるため、浴室から先に工事を完了させ、次にダイニングキッチンの工事を行うという流れで進めました。
浴は、既存の浴室の広さ(幅1830mm、奥行き1460mm)をできるだけ維持することを重視しプランニングしました。
一般的な1216サイズ(内寸1200×1600mm)のシステムバスではかなり狭くなってしまうため、既存浴室の広さに近い1318サイズのシステムバスを採用することにしました。
しかし、このサイズのシステムバスを設置するには、幅が10mm足りなかったため、廊下と浴室を隔てる壁を解体し、壁の厚みを10mm薄くすることで、設置を可能にしました。
■改修前平面図
■改修後平面図
工事の様子
まず、既存の浴室を解体することから始めました。
築50年の建物だったため壁は土壁で、解体の際に土ぼこりが多く発生しました。
※現在の住宅では、木の下地に石膏ボードを貼った「中空壁」が一般的。土壁は調湿性に優れている反面、解体にはやや手間がかかります。
浴室内部の解体後、土間コンクリートの打設と給水・給湯の配管工事を行い、浴室にある窓をカバー工法で交換するため、サッシの取替工事も併せて行いました。
その後、ユニットバスを設置して浴室内の工事は完了です。
浴室の解体と並行して、洗面脱衣所の解体工事も行いました。
天井と壁は既存の仕上げの上に石膏ボードを増し貼り、ビニールクロスで仕上げました。
床は既存の仕上げの上に合板を重ねて貼り、クッションフロアを施工しました。
窓も浴室と同様に交換しています。
お客さまのご要望で、洗面脱衣所の窓は風通しが良いため、既存と同じ位置のまま交換し、洗面化粧台の鏡は横の壁面に設置しました。
最後に洗面化粧台を設置して洗面脱衣所の工事が完了です。
浴室の工事が完了し、次はダイニングキッチンの工事に着手しました。
まず、既存のキッチンと和室との間仕切り壁を撤去しました。
解体後、造作の工事へ移ります。
まずは、サッシの交換を行いました。
キッチンを対面式にする際にサッシが干渉するため、既存のサッシよりも1m短いサッシを取り付けました。
外壁の補修を行い、モルタル下地塗り後、スタッコ(※)を吹き付けて模様をつけ、その上から塗装を行いサッシまわりの工事は完了です。
※スタッコ仕上げとは、外壁などの表面を意図的に凹凸のある状態に仕上げる塗装方法です。
続いて、キッチン背面の間仕切壁と、和室の押し入れを拡張した部分の間仕切り壁の造作を行い、押し入れ部分の床下地も作りました。
間仕切り壁の造作完了し、周辺の壁の下地を貼り終えて室内壁の工事は完了です。
次はフローリングの工事を行います。
既存のフローリングの上に新しいものを重ねて貼る方法で行いました。
フローリングを上貼りする前に一度、既存のフローリングが問題ないか確認します。
この際、冷蔵庫を置いていた場所の床が冷蔵庫からの水漏れで腐食していたため、腐食部分を取り除き、合板で補修してからフローリングを張りました。
フローリング貼り終えたら、キッチン背面のサッシをカバー工法で取替え、天井と壁にビニールクロスを張る工事を行いました。
お客さまの御要望で、新しくする神棚の背面部分に柄物のビニールクロスを張り、部屋のアクセントにしました。
ダイニング・キッチンの内装工事が終わり、最後にシステムキッチンや照明、テレビなどの電設機器類を取り付けて、すべての工事が完了しました。
■完成
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文:香月







