電気温水器から「ガス給湯器」に交換(マンション編)
こんにちは! 東京営業所 鈴木泰星です。
今回は、築45年のマンションの電気温水器をガス給湯器(エコジョーズ)に交換し、給水・給湯の配管更新を行ったリフォームをご紹介します。
お客さまの住まいは築45年のマンションで、貯湯式の電気温水器が室内に設置されていました。
リフォームのご要望は「電気温水器が故障したのでガス給湯器に変えたい。電気温水器置場は収納として活用したい。同時に給水給湯の配管も更新したい。」とのことでした。
同じマンション内で、既にガス給湯器に交換した住戸があり、大掛かりな工事になることは十分ご理解されていました。
貯湯式電気温水器は、いつでも適温のお湯が使える等のメリットがありますが、マンションの場合室内に置き場所が必要なこと、タンクからの水漏れの心配等のデメリットもあります。
今回は給湯器交換・「給水給湯の配管更新」の他、洗面室・浴室リフォームも同時に行いました。
■解体
電気温水器・浴室・洗面を撤去します。
【 左)解体後:洗面 右)解体後:浴室 】
新しいガス給湯器は、バルコニーに設置します。
水まわりからガス給湯器まで、新たに配管する必要があるので、配管範囲の床を解体します。
天井内に配管する方法もありますが、今回は天井内のスペースに余裕がないため床下に配管します。
【 解体後:床 】
■新しい配管の設置
給湯器への配管は、既存のエアコンスリーブを使い外壁を貫通させます。
外壁に沿って立ち上げる配管は、後で壁を新たに作り隠します。
【 新設配管の外壁貫通部 】
新設配管が終わったら、床下地・フローリングを貼ります。
【 フローリング貼付後 】
新設配管の立上げ部分は、新しく壁を作ります。
【 左)新設壁下地 右)床部分 】
石膏ボードで囲った後、クロスを貼ります。
■バルコニーへの給湯器設置
【 左)給湯器(ガス) 右)給湯器配管 】
■電気温水器置場を納戸へ
もともと電気温水器があった場所には、新たに床組みを作り納戸へと改修します。
【 左)床組 右)床下地 】
内装工事をした後、棚板を取付け、収納力もアップし使いやすくなりました。
【 納戸完成 】
■リフォーム後の様子
ユニットバス・洗面も設置し快適になりました。
【 左)完成:浴室 右)完成:洗面 】
【 完成:リビング 】
マンションにおいて「給湯器の方式や設置場所」を変えることは、外壁などの共用部に穴をあけること(共用部の変更)につながるため、マンションの管理組合への確認が必要になります。
高経年マンションの場合、竣工当時は最新だった設備が、年月を経た現代では暮らしに合わない場合があります。その場合、一度管理組合に工事が可能か確認してみるのもいいと思います。
すべてのマンションで、今回のような給湯器交換工事ができるわけではありませんが、現代の暮らしにあった設備に更新し、安心で快適な暮らしを作るお手伝いができればと思っています。