ペットと暮らすリフォーム

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ペットブームと言われるようになって久しいですが、人間にとって快適な家であっても、ペットや近隣住民にとっては都合がよくない場合があります。

ペットも安心して快適に暮らせるようにするためにペットの習性や個性をよく見つつ、隣近所にも配慮のできるリフォームの需要が高まっており、その需要に対応した製品が多くみられるようになってきました。

 

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ペットと暮らす時に気になること

安心してのびのび暮らせるか


まず何よりも、ペットを幸せにすることができるか、というのが飼い主にとって一番の気になることでしょう。家の中に危険な場所はないか、ストレスになることはないか、つぶさにチェックしたいところです。

ストレスが溜まるとそれを解消しようと、いたずらやトイレのそそうや余計な爪とぎ、必要以上に吠え声を出してしまうことにつながります。家も傷つき掃除も大変でペットにはストレスが溜まって・・・といった悪循環を生まないためにも安全で、ストレスをかけすぎない環境づくりが大切です。

 

匂いが染みつかないか


ペットの匂いの原因は主にトイレ・体臭・口臭からです。匂いの原因物質は雑菌の繁殖によって発生するアンモニアやトリメチルアミンとなります。
飼い主はその匂いに慣れてしまって気にならないかもしれませんが、来客があったときや匂いのついた服を着て外に出たときなど、他の人に不快な思いをさせてしまう可能性があります。

生物が生きている以上匂いが発生することは避けられませんし、人間の好きな匂いとペットの好きな匂いというのも違います。人間の好みに合わせて余計な香りづけはしないように、なるべく無臭を目指した対策が必要となります。
また、湿度が高いと雑菌が繁殖しやすくなるため、湿度を調節できる環境を作ることも有効です。

 

音が近所に迷惑を掛けていないか


犬の吠え声は意外に大きく、環境省の環境基準を超えて騒音になってしまうことがしばしばあります。また、マンションの場合、ペットの駆け回る音やねこが高い所から飛び降りたときの着地音などが下の階に響いてしまうこともあります。
近所に犬が苦手な人がいたり、受験生など繊細な状態の人がいたりした場合、トラブルになってしまう可能性があるため、近所への配慮も必要です。

 

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どのようなリフォームがあるか

安全対策

 

犬や猫にとって、普通のフローリングは滑りやすいことが多いため滑りにくい床に貼りかえる対策があります。
長毛種ならなおのこと、肉球回りが毛で覆われて滑りやすくなります。床が滑りやすいと、カーブや着地の際に転んでしまって怪我をする可能性がありますし、長期的には足腰への負担が大きく積み重なり、老いてきたときに長く元気でいられるか、という点にも影響してきます。

 

一方カーペットは滑りにくくはなりますが毛足の長いカーペットは爪に絡まりやすいので注意が必要です。
部屋から部屋へ移動する際にも人間用の扉だけですと、毎回ドアマンのような役割が必要になりますし、ペットが足元に忍び寄っていることに気が付かずドアにぶつけてしまったりすることもあるため、ペット専用の出入り口を用意するのも安全対策となります。

 

匂い対策


トイレ掃除や猫砂の交換、定期的にペットにシャンプーをしたり歯磨きをしたり、こまめに匂い対策をしていても部屋全体に匂いが染みついてしまうことはあります。匂い自体が布や壁紙に吸着し部屋全体にこもってしまいがちなためです。

 

ソファーを革張りにしたり、カーテンをブラインドにしたりするなど布製品を極力減らすことや、24時間換気システムを導入する、空気清浄機を取り入れるといった対策も有効ですが、壁材や天井材に消臭性能のあるものを採用するという方法もあります。最近の壁材はアンモニアやトリメチルアミンを吸着する素材のものがありますし、多孔質で脱臭性能や調湿性能に優れたものもあります。

 

騒音対策


犬の吠え声が最も外に漏れる場所は、窓やドア・換気口などの開口部です。防音性能のある内窓を設置することで大きく改善することができますし、遮音性能の高いドアや換気扇を採用するのが効果的です。

近年の住宅は気密性が高いことから家の内側で音が反響しやすい構造になっています。またビニールクロスやフローリング材も昔の住宅のような漆喰や畳に比べて音が反響しやすく吸収しにくい素材です。
壁内に遮音性能のあるシートや吸音ウールなどを入れる防音壁工事をする、床材に吸音性能のある素材を使うといったこともおすすめです。

 

清潔を保つ対策


耐久性の高くない通常の壁紙や畳、カーペットなどはキズや汚れの影響を受けやすく、掃除が大変であったり交換サイクルが早まったりと、リカバリーが大変です。
現在はペットを飼うことを想定した、従来のものに比べて高耐久で掃除のしやすい壁材や畳もあるので、そういったものを取り入れることで人間へのストレスも軽減することができます。

 

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リフォームをする上での考慮点

工事中は人の出入りが多くなり、工事の音が鳴ります。人間でさえいつも通りというわけにはいかない状況に、ペットは大きくストレスを受ける可能性があります。
また、リフォーム後は環境が変わるということでもあります。今までの馴染んだ場所と違うというだけで、ペットにとってストレスになるかもしれませんし、居心地の良い空間にするためにペット自身がカスタマイズしようとマーキングを必死に行うかもしれません。

さらにせっかく用意したものを使ってくれないかもしれません。


それでも大切なペットを愛することを忘れず、どうすれば彼らが幸せに過ごすことができるのか、真摯に向き合うことが大切です。

リフォーム前に、壁材や床材の素材のサンプルをペットの前に置いてしばらく様子を見てみることや、無駄吠えをするようなしつけの仕方をしていないかなど、改めてペットと向き合ってみるのもいいと思います。
リフォーム後には、人間が感知できない程度の化学物質にも反応するかもしれないため、シックハウス症候群を防ぐために必ず換気をしっかりと行いましょう。

 

ペットに向いている建材

 

床材

 

ペットに適した床とは、キズに強く、滑りにくく、汚れや匂いが付きにくく、爪が引っ掛かりすぎない素材であるといえます。また、ねこが飛び降りたときや走り回ったときの音が下に響かないように、吸音性能のある素材がおすすめです。


■ ワンラブオトユカ45Ⅳ

歩く時の沈み込みに配慮した、マンション用の防音床材です。滑りにくくて掃除もしやすく、自然なカラーリングでバリエーションも豊富です。

 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 


■ ワンパークフロアスリム
戸建て用のリフォーム床材です。床を剥がさず上から貼れるので、導入コストもあまりかかりません。歩きやすく、掃除も簡単な素材です。

 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 

壁材

 

通常の壁紙では、爪とぎのキズや匂いが壁紙に残ってしまいます。耐久性が高くて防臭・調湿効果の高い壁材、音が漏れて近所迷惑にならないように防音効果もあるのがおすすめとなります。

 

■ スーパー耐久性クロス
通常の壁紙に比べひっかき傷や衝撃に強く、防臭・抗菌性能もあります。

 

 

 

■ エコカラット
エコカラットは微細な穴が無数に空いている多孔質構造で、湿気や匂いを吸着することができます。また、乾燥しているときは取り込んだ湿気を放出することで高い調湿機能が備わっています。また、多孔質素材であるにもかかわらず水拭きや洗剤での掃除が可能で、掃除のしやすさも特長です。

 

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■ さらりあ~と セレクタッチ
両面テープと接着剤で施工できる、調湿・消臭性能のある壁材です。
 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 

天井材

 

ペットが直接触れることはあまりありませんが、空気中の匂いのしみつき、上階への音漏れを防ぐのは大切です。

 

■ クリアトーン12SⅡ
調湿性能にすぐれ、吸音性能もあるため家の中で音が反響するのを防ぐことができます。
 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 

その他

 

ペットが家の中を自由に移動できるようになると運動不足の解消やストレスの解消になり、いたずらをしたり扉や壁を傷つけたりすることも減ります。また人間に合わせた建具のままよりも安全性が高くなります。

 

■ ペットドア
部屋のドアの足元にペット専用の出入り口を設けることで、うっかり扉にぶつけてしまったり挟んだりといった事故を防ぐことができるほか、ペットが自由に移動できる範囲を広くすることができるようになるためストレスの軽減にもつながります。
移動を制限したい場合、ペットドアをロックすることもでき、その場合冷暖房コストの節約も可能です。

 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 

< 特徴 >
・扉下端からの高さは、50mm(小型のペットが通り抜け易いサイズ)
・くぐり戸の素材には、やわらかい軟質系素材を採用
・くぐり戸は、半透明フラップを採用
・くぐり戸には、ロック機能付き
・くぐり戸がぴったり閉まるストッパー付き
・これまでのレバーハンドル30°下げるのに対して、わずかに動かす(約10°)だけでドアの開閉ができるレバーハンドルです。

 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 


■ キャットウォーク
ねこは高いところや狭いところに進み、上から下界の様子をじっと観察するのが好きです。
部屋の高いところに設置したねこ専用通路「キャットウォーク」に向かって階段を上っていく「ねこステップ」や、キャットウォークの途中に隠れられる箱「ねこボックス」があると、ねこは運動不足の解消もできて自分のお気に入りの場所を確保することができるようになります。

 

また、ねこステップと収納を一体化させた「ねこシェルフ」を用いることで、キャットウォーク周りを人間との共有スペースにすることもできます。

 

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画像引用:大建工業株式会社 ホームページ

 

まとめ

室内で飼うペットにとっては家の中が世界のすべてといっても過言ではありません。一生を過ごすその場所が、飼い主からの愛情と思いやりに満ちた、嬉しくてわくわくする環境にしたいですね。


 


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