おしゃれな『 壁紙・アクセントクロス 』トイレリフォーム例
本コラムでは、おしゃれな壁紙(アクセントクロス)を使って、トイレ空間(便器交換・内装工事)のリフォームを行った事例を紹介します。
また「 トイレリフォームのポイント 」や「 壁紙(クロス)の選び方 」についてご説明します。
カフェ テイストの壁紙
リフォームのきっかけは、洗面台の水漏れからです。
マンションにお住まいの場合、水漏れが起きてしまうと下の階へも影響を与えてしまうので、早急な工事が必要です。
水漏れの大きな要因は、老朽化による配管、または設備機器からの水漏れが多いです。
今回のお客さまのケースは、洗面化粧台下の配管の水漏れに気づき応急処置をした後、古くなってきたので一気に全てを綺麗にしたいというご要望から、配管更新・浴室・洗面・トイレ・キッチンのリフォームを行わせていただきました。
そのような中、内装に特にこだわったのがトイレです。
リフォーム前のトイレは、一般的な白メインのトイレでした。
【 リフォーム前 】
お客さまがサンゲツのショールームにいかれた際に一目惚れされましたこちらのクロス!
【 画像引用:株式会社サンゲツカタログより 】
そのクロスを使って、このような素敵なトイレに生まれ変わりました!
【 リフォーム後 】
柄が強く、工事前は少しためらっておられましたが、完成を見ていただきますと「イメージ通り!」と、とても喜んでくださいました♪
カジュアルなカフェのような空間になり、明るく爽やかな印象に生まれ変わりました。
柄と柄の壁紙を合わせても、色の系統がマッチしていると統一感が出て、スッキリとした空間に仕上がります。
リフォームポイント
トイレをリフォームする際、便器交換だけでももちろん可能です。
しかし、もしご予算があるようでしたら、今回ご紹介した現場のようにクロスの交換(トイレの内装工事)も一緒にお勧めしております。
その理由は・・・
内装工事を後から行うと、内装工事を行うためにトイレの脱着工事が必要になります。
(トイレの背面は手が入らず張替え工事が不可能なため)
トイレの脱着工事は、設備業者に行ってもらう形になりますので、業者が工事を行う回数が2回になってしまいます。
一方トイレ交換と内装工事を一括で行うと設備業者の手配が一回で済むので、安価に抑えられる場合があります。
■トイレ交換と内装工事を「 別工事 」にした場合
① トイレ交換工事・・・・既存トイレ外し → → → 新規トイレ取付
② 内装張替工事・・・・・トイレ外し → 内装張替 → トイレ取付
それぞれの工事でほぼ同様の作業が出てきてしまい、工事費用がかかってしまいます。
■トイレ交換と内装工事を「 同時 」に工事した場合
トイレ内一括工事・・・既存トイレ外し → 内装張替 → 新規トイレ取付
同時に工事を行うことで、別工事を行うより合計価格が安価で済む場合があります。
フィンレイソンの壁紙
リフォーム前もとても綺麗にお使いでした。
【 リフォーム前 】
【 リフォーム後 】
トイレの内装材は、当初から正面の壁にブルー系のアクセントカラーをご希望でした。
お客さまご自身でサンプルカタログをご覧になられ、壁紙・床材(クッションフロア)をお選びになりました。
アクセントクロスには、北欧フィンランドで有名なメーカー「フィンレイソン」のVERANTA。
正面の壁にブルー系のVERANTAをセレクトなさったので、両サイドには同色系の無地の壁紙を。
床は、フローリング風のクッションフロアで、落ち着きのあるカラーをセレクトしました。
便器がタンクレストイレで背面の壁が見えるので、アクセントクロスの柄がとても映える空間になりました。
壁紙(クロス)の選び方
1. 色とパターン
壁紙の色は部屋の雰囲気を決める大きな要素となります。明るい色は部屋を明るく広く感じさせ、暗い色は落ち着いた雰囲気を作り出します。壁紙を選ぶ前に、まずはどんな雰囲気の部屋にしていくかを考え、その雰囲気に合った色を選びましょう。
また、ベースとなる壁紙を選ぶ際に、床材や建具、家具などと調和する壁紙を選ぶことも重要です。
壁紙には様々なパターンがあります。小さなパターンや単色のものはシンプルで清潔な雰囲気を作り出し、大きなパターンやボーダーは個性的で楽しい雰囲気を演出します。自分の好みや部屋のスタイルに合ったパターンを選びましょう。
2. 素材と耐久性
壁紙には紙やビニール、布など様々な素材があります。紙の壁紙は海外の洗練されたデザインのものがありますが、水や汚れに弱く薄いので、下地の状態が悪いと表面にも影響してきます。
一方、ビニール製の壁紙は水拭きができるためお手入れが簡単です。部屋の用途やお手入れのしやすさを考えて素材を選びましょう。
壁紙の耐久性は重要です。特に子供やペットがいる家庭やキッチンなどの高温多湿な場所では耐久性の高い壁紙を選ぶと長持ちします。
さまざまなタイプの機能性壁紙が各メーカーから販売されています。
・ 消臭効果
・ 防カビ効果
・ 抗菌効果
・ 耐久効果
・ 吸湿効果
・ 防汚効果
3. サイズと部屋の特徴
小さな部屋では明るい色や小柄なパターンの壁紙がおすすめです。大きな部屋では大胆な色やパターンも楽しめます。部屋のサイズに合った色や柄の壁紙を選びましょう。
部屋の特徴に合わせて壁紙を選ぶとバランスを取りやすいです。天井が低い部屋には縦のストライプ模様を使うと天井が高く見えますし、広い部屋には大胆な色やパターンを使うと空間を活かせます。
4. プロのアドバイスを活用する
わからないことがあれば、プロのインテリアデザイナーに相談しましょう。あなたの部屋のスタイルや好みに合った壁紙を選ぶのに役立ちます。
壁紙を選ぶときは、自分の部屋の特徴や好みを考えながら慎重に選びましょう。素敵な壁紙を選ぶことで、部屋がより快適で楽しい空間になります。
5. シミュレーションを活用する
内装材メーカー「 サンゲツ 」のHPで、壁紙・床材・カーテンを着せ替えて自分だけのコーディネートがシミュレーションできるサービスがあります。
画像引用:株式会社サンゲツ HPシミュレーション
シミュレーションする中で気に入った内装材は、当社でもサンプルを取り寄せることができます。
実際のトイレの壁や床にサンプル(A4サイズ)をあてて決定していただきました。
時間に余裕があれば、押しピンやマスキングテープで実際に壁に貼ってみて、しばらくして飽きないか検証することもおすすめです。
こちらが最終的に決まった壁紙です。
実際に施工したリフォーム前の現場がこちらです。
リフォーム後、壁紙と床のクッションフロアは、このようになりました。
アジアンテイスト & ムーミンの壁紙
リフォームのきっかけは、3階のウォシュレットからの水漏れでした。
築16年で一度もトイレのリフォームをしていないということだったので、3階のトイレを交換するなら1階も一緒に工事をしたほうが工事費・処分費がまとめられ費用が抑えられることから、同時改修をご提案させていただきました。
お客さまが検討してくださった結果、1階と3階両方のトイレを改修することに。
TOTO ショールームでレストパルをご覧になり、収納スペースが豊富いうことで3階はレストパル、1階はピュアレストEXに決まりました。
1階トイレは、お花を主とした幾何学模様にも見える個性的な壁紙と青と緑を混ぜておりなした色で優しい感じの空間。
1階トイレ: ピュアレストEX
3階トイレは、小説「ムーミン谷11月」で描かれている壁紙をサイドとバックにいれ、トイレ正面は洋書の本棚のクロスを、こちらも個性的な空間になりました。
3階トイレ:レストパル / サンゲツ FE76702
工事後お客さまからは、
『 極めて美しく、きれいな出来映えで大変満足し、毎日が快適で楽しく活用しております。有難うございました!! 』
ととてもうれしい言葉をいただきました。
完成後は、どちらのトイレも全く違った雰囲気に仕上がり素敵なトイレになりました。
その他の実例
その①
こちらはカウンター上のみのアクセントクロス。
控え目ですが上品な柄のアクセントクロスが華やかな空間に演出しています。
その②
こちらのトイレ リフォーム前は、シックでシンプルな空間。
【 リフォーム前 】
これに柄物のアクセントクロスとそれに合わせたグレーのクロスを使うと・・・
【 リフォーム後 】
壁紙一つで空間の印象が大きく変わりますよね。
その③
リフォーム前の便器は、ワンピース型便器というタンクが低いもので、白一色の壁紙でした。
【 リフォーム前 】
新しい便器もタンクが目立たないものがご要望ということで、TOTOのウォシュレット一体型便器(GGシリーズ)をご提案させていただき、内装は、アクセントクロスを入れた華やかな雰囲気にしてみようとなりました。
【 リフォーム後 】
床材は壁紙に合わせてセレクトし、お店のようなトイレになりました!
洗面室の実例
アクセントクロスは柄物やカラーのものだけでなく、材質の異なる建材の代用としても使用することができます。
例えばこちらの洗面所。
【 リフォーム後 】
この部分はレンガ調のアクセントクロスです。
雰囲気を作りながらもクロスなのでお手入れは簡単です。
一面だけタイルや化粧板にする、というように素材を変えると、その分費用も工程も増えてしまいますが、アクセントクロスではその心配もありません。
リフォームの際、少しだけこだわりのポイントを入れたいという方は、アクセントクロスをぜひお試しください!
文: 鈴木泰星・鈴木ナオミ・伊藤