リフォーム業界が抱える問題【アスベスト】
こんにちは! 技術アドバイザーの有泉です。
今回は、リフォーム業界の抱える問題「 アスベスト 」について書いてみたいと思います。
この数年、弊社での浴室改修工事の際にアスベストが含まれている廃棄物が増加してきています。
2014年度: 7件
2015年度: 20件
2016年度: 22件
2017年度: 28件
2018年度: 25件
2019年度: 40件
2020年度: 17件(新型コロナウイルスによる一時休業・時短営業により減少)
2021年度: 15件(1月26日現在)
弊社では、その大半がユニットバスの壁下地のセメント板です。
aマーク(赤○印)があればわかりやすいのですが、稀にaマークがなくてもアスベストが含まれていることもあります。
aマークは1989年から表示され始め、当時は含有率5%以上のものに、1995年からは1%以上含有しているものに表示がされることとなっております。
aマークを確認した時点で、最低でも1%のアスベストが含まれていることとなりますね。
アスベストとは
アスベストとは、“石綿”と呼ばれる天然の鉱物です。
柔らかくて摩耗に強く、耐火性・断熱性に優れています。
安価で大量生産が出来たため、様々な産業に急速に普及しました。
しかし、アスベストの羽毛のような細かい物質が空気中に飛散すると、人間の肺に簡単に入り込んでしまいます。
いったん肺の中に入ると、微細なとげのように刺さったまま体内に残り、石綿肺や肺がんなどの病気の原因となります。
人体に及ぼす影響が非常に危険なものであるために、取り扱い方法や処分方法も細かく規定されることとなりました。
幸い、住宅に使用されているアスベストは割らなければ飛散しないので、割らないというのが最も安全な方法です。
万が一、割らなければならない場合には、水で濡らして空気中に飛散しないようにしてから割るようにします。
割るということは空気中に飛ばす可能性が生まれてしまうわけですから、不用意に割ることを選択してはいけません。(アスベストが飛散していることを知らない人が吸い込む可能性があるため)
割らずに安全に作業が可能な場合は、割らない作業方法を選択することとなります。
弊社の工事で発生したアスベスト含有建材は、専用のルートにより安全に最終処分まで処理されますのでご安心ください。
アスベストの解体&除去の【 様子・費用・補助金 】に関しては