天然素材の特長を活かしたリフォーム
こんにちは! TOTOリモデルサービスです。
衛生に気を配る毎日ですが、壁や床にも消臭や抗菌などの機能を持つ素材があることをご存知ですか?
今回は、リフォームするだけで健やかな暮らしのプラスになる壁材や床材をご紹介します。
半永久的な効果が期待できる天然素材

昔から日本建築に使われているたくさんの建築材が、改めて注目を集めています。
その理由は、日本の四季がもたらす一年の気温や湿度の変化にあらがわず、上手に受け止め、居住空間を快適に保つ性能を持っているから。
代表的な天然素材の名称と性能を、いくつか見てみましょう。
特に杉に秀でて見られる性能ですが、木は空気層を含む素材で、湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥する時期には含んだ水分を放出する性質を備えています。
呼吸するように自然に湿度を調整してくれるので、人の体にかかる負担はゼロ。
床など人肌に触れる場所に用いると、汗や皮脂なども適度に受け止めてくれるので、いつもサラリとした肌あたりを楽しめます。
→ 調湿性能と耐火性に優れて、劣化に強く、抗菌性が期待できる
漆喰は多孔質と言ってたくさんの孔を持つ素材です。この孔が、木材のように湿度調整の機能を果たしてくれます。
また、非常に燃えにくい性質を持っていることから、建築基準法において不燃材料として認められています。
→ 高い調湿性能と耐火性、消臭・脱臭性能、断熱性に優れている
珪藻土を用いた商品がいろいろと開発されていますね。
その吸水性は、バスマットとして家族全員の足元の水滴を吸収しても、表面がいつも乾いているように感じられるほど。
木材や漆喰と同じく調湿性能に優れ、また、レンガの素材として用いられるほどの耐火性があり、新しい家づくりでも積極的に用いるご家庭が増えています。
活火山の内部には熱くたぎるマグマが溜まっています。このマグマが、岩石になる前に粉末となったのがシラス。
土とは異なるセラミック質の素材で、調湿性能や優れた消臭性能、また抗菌や空気をイオン化する性能などが期待できます。
優れた天然素材をリフォームで上手に取り込もう

ご紹介した天然素材は、シラスを除いて古くから国内外の建築で用いられてきたもの。
木造住宅を中心に建築が発展した日本では、欠かせない素材ばかりです。
住宅が西洋化して、大量生産に向いているコンクリートやビニールクロスが家づくりに多く用いられた時期がありましたが、安価な人工の建築材によるシックハウス症候群が問題になった後、改めて、天然素材のメリットに注目が集まりました。
今では、洋風のインテリアにも似合う加工が施されたものもあり、リフォーム時にも気軽に選べるような工夫がされています。
それぞれの素材が、どんな場所に用いられているのか、一部ご紹介します。
塗り方によって洋風にも和風にもアレンジできて場所を選ばない
湿気や菌、匂いが溜まりやすい場所に向いている
珪藻土は加工がしやすいこともメリット
珪藻土を用いたタイルもあり、床から壁、外壁までさまざまな場所に採用できる
100%自然素材であることから、シックハウス症候群を引き起こすアレルゲン物質を極力避けたい場合などに適している
玄関のタタキなど、外に面していて傷や劣化が心配な場所にも用いられる
リフォームを検討する時は、古くなったものを新しいものに取り替えるだけでなく、優れた機能を持つ素材を取り入れる良いタイミングでもあります。
ご自宅にどんな素材が適しているのか、気になったらどうぞお気軽にお尋ねください。