お風呂・浴室の「 リフォーム 」ポイント

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浴室は、体の汚れを落とすだけでなく、一日の疲れを癒し翌日のモチベーションへとつながる空間であり、家族と楽しいひと時を過ごす場所でもあります。
せっかくお風呂をリフォームするのだから、傷んだ所を直すだけでなく、家族みんなの希望を叶えられるようなリフォームにしたくなるものだと思います。

 

おうちの中でも大切な場所であるため、浴室(お風呂)を提供するメーカーも多くの選択肢、充実したバリエーションを提供しています。

そのためこのコラムでは、浴室をリフォームする際のポイントについて解説していきます。

 

どのような浴室にしたいか

広さ・デザイン・手入れのしやすさ・安全性・断熱性など、検討ポイントは数えあげるとキリがないので、今の浴室の不満点をご家族と相談して、妥協したくない点をあらかじめ決めておくことがリフォームの方向性を決めるうえでまず重要です。
 

 

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浴室の構造は2つ

現在の浴室の構造は、設置方法によって2つに分けられます。

 

在来工法

 

在来工法は一言でいうと昔ながらの工法、ということですが、ユニットバスが普及するまでは実際にこの在来工法しかありませんでした。
浴室を職人がイチから造ります。モルタルでの防水加工、壁面のタイル貼り、浴槽の造作、デザインなど、すべてが現場で作り出されます。

 

在来工法では、既存の浴室の広さや造りにとらわれることなく、非常に自由度の高いリフォームをすることができます。自分だけのこだわりのデザインもできますし、大理石やヒノキなどの高級素材を使って贅沢な空間もできたり、また窓の位置を自由に決めたり、バリアフリーにしたりすることも可能です。

 

しかし防水・保温性能はユニットバスに劣ります。また、ユニットバスがおよそ一週間程度でできるのに対して在来工法は、平均約3週間程度と工期も長くなり、施工費も高くなります。

 

 

ユニットバス

 

ユニットバスは、浴室を構成する部分(パーツ)をあらかじめ工場で製造し、現場で組み立てる工法となります。

 

ビジネスホテルなどでよく見かける浴室の構造はまさにユニットバスですが、ユニットバスが必ずしも浴槽とトイレが一体になっているとは限りません。スペースをあまり取れない賃貸住宅などではそのような2点ユニットや、洗面台も一体化している3点ユニットも見受けられますが、現在はユニットバスのバリエーションも多く、集合住宅だけでなく戸建て住宅向けのラグジュアリーなユニットバスもあります。

 

在来工法に比べ、すき間が少ないことから防水性・保温性に優れ、手入れのしやすい素材で作られているため掃除も比較的簡単です。また工期も短く、コストも抑えることができます。


しかし、ユニットバスは工場で造られる規格品であるため、個別に強いこだわりを反映させることが難しく、また特殊な形状の浴室には設置することができない場合もあります。

 

 

浴室リフォームのパターンは、主に3つ


1.在来工法 → 在来工法
2.在来工法 → 
ユニットバス
3.ユニットバス → ユニットバス

 

 

現在はユニットバスの普及率が高く、多くの家庭でユニットバスが採用されています。そのため多くはユニットバスからユニットバスへのリフォームですが、在来工法からユニットバスへリフォームすることも可能ですし、在来工法を維持したままリフォームすることも、もちろん可能です。

 

なお、浴室の形やサイズが特殊でユニットバスを入れられない、もしくは壁とユニットバスの間に活用できない空間ができてしまって以前より極端に狭くなってしまうという場合や、素材やデザインにこだわって自分だけのリラックス空間を作り出したいという方には在来工法がおすすめです。

 

こだわりはそこまで強くはないけれど、手入れが簡単で暖かく、費用を抑えたい方にはユニットバスがおすすめです。今はユニットバスの種類も豊富にあるので、カタログの中からどれがいいか悩んでみるのも楽しいかもしれません。

 

 

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画像引用: TOTO株式会社 ホームページ


在来工法は無限大の造りがあるため、今回はユニットバスの選び方について言及していきたいと思います。

 

 

ユニットバスの選び方

ユニットバスは工場生産される規格品ですが、人々の様々な生活スタイルや好みに合わせ、たくさんのバリエーションがあります。
数ある選択肢の中から理想のユニットバスをピンポイントで見つけるのは困難です。客観的な条件やお好みでユニットバスを絞っていくのがよいでしょう。

 

浴室の広さで選ぶ


まず知っておくべきサイズのこと
浴室の広さを限度として、その中に収まる大きさのユニットバスでなくてはなりません。
ユニットバスのサイズの規格は、浴室の短辺と長辺をミリメートル計測したものを短縮して表現されます。例えば1600mm × 2000mmの浴室は1620となります。

 

TOTOでは浴槽の長さを800~1650mmの間に、最大11段階で用意しています。例えば浴室の広さが1坪の正方形だった場合、浴室の広さ(内寸)は約1600mm×1600mmとなり、ユニットバスのサイズは1717、選べる浴槽のサイズは1600以下ということになります。

 

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画像引用: TOTO株式会社 ホームページ

 

浴室が広すぎたり、小さすぎたりすることで選択できないものもあるため、自宅の浴室の広さからある程度メーカーを絞ることができます。

 

 

柱や梁があり規格品では合わない

 

タカラスタンダード社製のユニットバスは、2.5センチ刻みでサイズオーダー可能な浴室なので、在来工法からユニットバスに変更する方で、これまでの浴室のサイズがどうしてもユニットバスの規格に合わせづらいという場合におススメです。

 

また「柱や梁」があり規格品では合わない場合も柔軟に対応することが可能です。
対応サイズ(奥行:968~1868mm、間口:1450~2450mm)

 

● タカラスタンダード 浴室紹介ページ → こちらをクリック

 

 

 

浴槽の素材で選ぶ


ユニットバスの浴槽の素材は主に3種類あり、それぞれに特徴があるので、浴槽の素材でも絞ることができます。

 

① FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

最も普及している浴槽の素材はFRPというガラス繊維強化プラスチックです。特長は価格が安くカラーバリエーションも豊富で、補修が可能という点です。経年劣化によって色褪せてきてしまい、汚れが目立ちやすくなるというデメリットもあります。
ほとんどの主要メーカーにて取扱いがあります。

 

② 人工大理石

人工大理石も人気の素材です。アクリルやポリエステルといった樹脂を主成分として造られており、実際に大理石が入っているわけではありませんが、FRPよりも高級感があってキズや汚れが付きにくく、手入れがしやすいという特長があります。FRPと比べると値段が高くなります。

 

アクリル系人工大理石は透明感や光沢感がよく、見た目に美しく仕上がります。また耐熱性、耐衝撃性、耐汚性に優れています。
ポリエステル系人工大理石は、アクリル系に比べると価格が安くなりますが、質感や耐久性がやや劣ります。

 

主な取扱いメーカー: TOTO、クリナップ、タカラスタンダード、トクラス、パナソニック、リクシル

 

③ ホーロー
ホーローとは、金属とガラスを結合させて作られるもので、両素材の良いところを活かすことができます。ガラスの美しさ、水や熱、カビや匂いに対して強いという特長を活かしたまま、鋼板と結合していることによって、割れやすいガラスのデメリットを解消することができています。鋳物職人によって作られるため、そのほかの素材と比べると値段が高くなります。

 

主な取扱いメーカー: LIXIL、大洋金物、平田タイル、バステック、タカラスタンダード、JFE建材、大和重工

 


壁やエプロンのデザインで選ぶ


壁のデザインは浴室のイメージに強く影響します。模様は木目調や石目調、テクスチャーなどから選ぶことができ、4面ある壁を統一させるか、メインとする1面にアクセントを持ってくるかなど工夫することもできます。

 

エプロンとは浴槽の側面を覆う部分のことで、壁や浴槽などに合わせて統一感を持たせたり、あえて別の色を使ってアクセントをつけたりすることもできます。
最近では、以前は見かけることが少なかったシックで落ち着いた印象の黒を使用した壁やエプロンも多くなってきました。

 

 

床の機能性で選ぶ


床はデザインだけでなく、滑りにくさ、乾きやすさ、手入れのしやすさ、冬場の温度といった機能面においても検討することができます。
最近は、親水技術や撥水技術を利用した乾きやすい床が増えてきました。


TOTOでは暖かくクッション性のある断熱層と、表面に特殊処理を施した親水層を組み合わせて、滑りにくく掃除のしやすい「お掃除ラクラクほっカラリ床」が人気です。

 

 

それでは、具体的なユニットバスをいくつか紹介していきます。

TOTO社製のコンセプト浴室

リラックスを追求したシンラ(SYNLA)

 

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お風呂の時間を上質なリラックス時間にするための機能が充実した浴室のファーストクラスです。6種類の調光機能がバスタイムを非日常空間に演出します。

リラックスを追求した「楽湯」や特別なオーバーヘッドシャワー、入浴後の自動洗浄システム、ほっカラリ床、脱衣所から暖かい暖房換気システムなど、TOTOの技術が詰め込まれた逸品です。

 

● シンラ(戸建て向け)HP → こちらをクリック

 

● シンラ(マンション向け)HP → こちらをクリック

 

 

あると嬉しい機能が充実したサザナ(SAZANA)

 

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画像引用: TOTO株式会社 ホームページ

 

快適・暖か・便利な機能が充実している浴室空間です。

楽湯、自動洗浄、ほっカラリ床、暖房換気システムはサザナにも採用されています。

 

● サザナ(戸建て向け)カタログ → こちらをクリック

 

● マンション向けリフォーム カタログ → こちらをクリック

 

 

オプション・その他

換気扇


換気システムも標準的な換気扇から暖房機能や乾燥機能が備わっているものがあります。暖房機能は、浴室はもとより脱衣所を暖めてくれるものもあり、冬場の急激な温度変化が心臓や血管などに負担をかける「ヒートショック」の予防にもなります。
また熱源は、電気式とガス式があり、ランニングコストは一般的に電気式の方が安い傾向があります。

 


その他


シャワー・ドア・照明・鏡・カウンターなど、標準装備のものから変更することができるものもあります。
シャワーは、節水できるものや適度な刺激感を得られるよう工夫されたものや天井に取り付けるオーバーヘッドシャワーなどいろいろなタイプがあります。
また、転倒防止用に手すりをオプションで取り付けることも可能です。

 

 

浴室窓の断熱リフォームで補助金


浴室に限った話ではありませんが、窓の交換などの断熱化改修を合わせて行い、一定の条件を満たすことで補助金が出る制度があります。

 

● 先進的窓リノベ事業についてのコラム → こちらをクリック


 

 

まとめ

お風呂の選択肢が多くて目が回ってしまう、という方はコンセプト浴室をまず見ていただくのがいいかと思われます。
そこから、こういうところはこのデザインがいいかなぁ、この機能は外せないなぁ、というようにイメージを膨らませていくと、リフォーム後の浴室を想像しやすくなると思います。

 

ご家族みんなでカタログを囲んで相談する、その時間から、浴室リフォームの楽しみが始まっているのかもしれません。

 

 


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