戸建て「 キッチン 」リフォーム工事の流れ(ミッテ)
こんにちは! 滋賀営業所です。
本コラムでは、戸建て住宅において TOTO システムキッチン「 ミッテ 」へリフォームした工事過程の事例4つをご紹介します。
【 事例の内容 】
事例①は、築40年のワンフロアになっている一階部分(キッチン・ダイニング・リビング)の全面的なリフォーム。
事例②は、築100年の古民家ですが、数年前に一度他社でリフォームをされており、今回で2回目のリフォーム。
事例③は、壁付けキッチンを新しくしたリフォーム。
事例④は、壁付けキッチンから対面キッチンへ変更したリフォーム。
工事過程 事例①
ワンフロアになっている一階部分(キッチン・ダイニング・リビング)の全面リフォーム工事になります。
【 お客様のご希望 】
・一番使用頻度の高いLDKをもっと快適で、明るい空間にしたい。
・築40年という事もあり床・壁・天井など見えない箇所を解体し、下地のやり替えをしてより断熱効果のある部屋にしたい。
・お母様に快適に使用してもらいたいという息子様の思いから、40年近く使用した流し台を引出し式システムキッチン、及び収納力のある周辺キャビネットに取替えたい。
【 工事前写真 】
【 解体工事 】
解体後土台・桁・柱などの腐食及び白蟻の侵入などもなく、お客様も安心していました。
【 下地工事・床断熱工事 】
床にスタイロフォーム40mm断熱材を敷き込み、12.5mmの針葉樹合板を捨て貼りいたします。
その上に12mm仕上げフローリング(ダイケン商品エクオスミラー)を貼っていきます。
40mm断熱材+12mm合板+12mmフローリングとかなりの断熱効果が向上いたします。
新規床材に傷防止の為養生ボードを敷き込みます。
【 壁下地工事 】
下地壁に12mmプラスターボードを貼っていき、システムキッチンの設置位置には、12mm合板を貼っていきます。
【 完成写真 】
お客様と打合せを重ね、ご要望に答えられた今回のリフォーム実例でした。
工事過程 事例②
築100年の古民家ですが、数年前に一度他社でリフォームをされており、今回で2回目のリフォーム工事になります。
窓開口部が小さいため、全体が暗く、化粧材で囲われた梁が圧迫感を感じさせる空間になっていました。
既存のキッチンなど住設機器を撤去し、床・壁・天井も解体します。
床は断熱材を敷き込み、下地を2重貼りにすることで足元からの寒さを緩和できるようにしました。
圧迫感があった梁の化粧材も取外し、天井の高さも今までよりも高くして、壁・天井に断熱材を敷き込みます。
窓サッシも開口を増設して断熱性の高い複層ガラスに取り替えました。
外壁の焼杉板も貼替しました。
天井高を上げ、ウォールキャビネットをなくすことで開放的な空間になりました。
工事過程 事例③
お伺いしてはじめに目に付いたのが、アルカリイオン水生成器の機械です。
食器やフライパンは、すぐに片づけることはできますが、このようなアルカリイオン水生成器をお使いのご家庭は、置き場所に困ったことはありませんか?
(大西のつぶやき)
せっかくリフォームするなら、この子にもなんとか専用の居場所を作りたい・・・
できることならキッチンはいつもスッキリさせておきたいという奥様の本音もお聞きし、リフォーム後もこのアルカリイオン水生成器を使いたいとのご要望。そこで今回ご提案したのは、すぐ後ろの壁の中に専用の棚(ニッチ)を設け、そこに収納してしまうということです。
< ニッチとは? >
壁の厚みを利用して、壁の一部に作るくぼんだスペースのことです。
くぼみの奥行は、5cm位 ~ キッチンカウンターの下であれば 20cm位のものまであります。
用途としては、飾り棚(小物/写真立て/観葉植物)・ ちょっとした収納(本/調味料)・操作パネル(インターホン/照明/空調/セキュリティ等)などを集約したりと簡単に部屋をグレードアップできます。
また、ニッチ内部の壁側にアクセントクロスやタイルを入れることで、部屋のアクセントとしてとてもおしゃれになります。
念のため、筋交などないか確認しなければいけませんが、ただの袖壁と判断し、ご提案しリフォームが始まりました。
まず始めに、水とお湯をしっかり止めて、キッチン・吊戸棚・換気扇も全て解体します。
赤いキャップが見えますが、それぞれ給水、給湯、食洗器の配管です。
もともと別の位置にありましたが、新しいキッチンの図面をもとに、あらかじめ所定の位置に配管を仕込み直しておきます。
キッチンを解体したあとの壁や床は、写真を見るだけでもボコボコしているのがおわかりかと思います。
キッチンで隠れる部分にタイルは貼ってありません。
また、床は以前にリフォームでフローリングを重ね張り(上張り)されていたので、その厚み分キッチンを移動させると段差ができていました。このままでは新しいキッチンを設置することができません。
しかし、それも現地調査の際にしっかりと確認して準備していますので、問題ありません。キッチンリフォームをされた方は経験があるかと思いますが、今のキッチンを解体・搬出させて、新しいキッチンを設置するだけ、というように簡単にはいきませんね。
新しいキッチンが問題なく据えられるように、解体・設備・電気・大工・内装…それぞれの職人たちが工事を行います。
大方解体が終わると、大工さんが下地をきれいにやり直します。
奥の袖壁に白い枠でもう棚が出来ていますね。
そうです。これがアルカリイオン水生成器専用の棚(ニッチ)です!
床も壁もきれいな下地ができあがると、それだけでとてもよくなった感じがします。
あとはキッチンが納入されて、「 組立 → 配管 」の接続を行い完了です。
もちろん壁は、タイルからキッチンパネルに貼り替えもしました。
無事にキッチンの取り付けができました!
設備: TOTOシステムキッチン ミッテ(扉色:アカシアベージュ)
このような壁にくぼみをつけた棚を「 ニッチ 」と業界では呼んでいます。よく廊下や玄関でもニッチを設け、小物を飾ったりしているのをご覧になったことがあるかもしれません。
ニッチの中には、線が少しでも隠れるように、コンセントも新しく設けました。
また、白い棚板は、水にぬれることを想定して、四方に浴室用の枠材を使用しています。
どうしてもホースや線がたくさんでてきますが、専用のカランも付け、なるべくシンプルにしました。
これだけでもアルカリイオン水生成器は、場所を得たような感じがして、嬉しそうに見えてきました。
よその人から見ると大変そう・・・と見える家事の生活動作など、自分が今まで当たり前のようにこなしてきているので、案外本人には苦痛ではなかったりします。
そのため、せっかくリフォームするなら、ただ新しくするのではなくて、今まで当たり前だと思っていた動作が実はリフォームによって、行いやすくなる場合も多いのです。私たちは第三者の立場で、人の生活や家のことに関してアドバイスできる仕事を行っていますので、リフォームをすると実はこんな使い方ができますよ!
というような提案をさせていただければと思います。
工事過程 事例④
最近は、新築で家を建てられる方が対面キッチンを採用されていますが、ひと昔前は壁付けのキッチンが主流でした。
今回はそんな壁付けで閉鎖的なキッチン空間を対面化することでオープンな空間とイメージを変えることができた実例をご紹介いたします。
まずは既存のキッチン空間のご紹介です。6畳の空間にL型の大きな壁付けキッチンがあります。
また、ダイニングとの間には作り付けの家具で仕切られています。
6畳とキッチンスペースとしては広いのですが、無駄な動線があるため使い勝手が悪いようでした。
今回の計画ではこのキッチンスペースの天井、壁、床を解体撤去しレイアウト変更を行いました。
解体後の写真が下記となります。
水廻りの床を開けると白蟻の被害が確認されることがありますが、今回は問題ありませんでした。
次に配管を対面キッチン用にやり替え、床下地を組んでいきます。
窓は大きいものが付いていましたが冬は寒いとのことでしたので、採光や換気のために必要な最低限の大きさ(既存窓の約半分の大きさ)の断熱性の高い窓に取り替えました。
それでは完成した写真をこだわりポイントと共にご紹介します。
こだわりポイント①
温かみを出すために、天井をあえて木調クロスにしました。
こだわりポイント②
キッチン後ろのカップボードの天井に間接照明を設置しました。
カップボードの中の食器を出し入れする際に使います。
こだわりポイント③
キッチンカウンター前に施主様の家の倉庫に眠っていた化粧ベニヤを取り付けました。
キッチンは作業動線を改善して配置したため、以前よりもコンパクトなスペースに収まっています。
お客様からは、料理は毎日するので家事が楽になったとのお声をいただいております。
また、対面キッチンにすることで家族と話をしながら料理ができるので、とても楽しく料理ができますとのことでした。
リフォーム後にお客様からこのようなお喜びの声をいただける時が、この仕事をしていて本当に嬉しい事の一つです。
文: ①牛島・②鹿毛・③大西・④伊藤