開放感を造る「キッチン」リフォーム工事過程
こんにちは! 北九州営業所 建築プランナーの香月です。
今回は、マンションの「 キッチン・リビング・ダイニング 」のリフォーム工事過程をご紹介します。
また後半では、築100年の古民家「 キッチン・リビング・ダイニング 」のリフォーム工事過程もご紹介します。
まず、和室の間仕切り壁の解体を行い、間仕切り壁と襖の上にあった垂れ壁の撤去を行います。
こちらが間仕切り壁 撤去後の床ですが、間仕切り壁の軸組がコンクリート躯体内に埋まっている状態でした。
本来は、躯体の上に軸組を建具で行うのですが、今回は埋まった状態であったため、急遽モルタルで補修する工事を行いました。このような状況が、解体前には予想がつかないので、非常に肝を冷やす場面でもあります。
< モルタル補修後 >
畳だったところに合板を捨て貼りし、既存床と合板部分の調整を行います。
既存の床は、マンションの躯体に直接貼る直貼りのフローリングでした。
このフローリングは、剥がした後に裏のスポンジ部分が残るため、これを剥ぐ手間が職人にとってはかなり重労働です。
私も手伝おうと思い少し剥いでみたのですが、かなり強力なボンドで貼られているため、一枚剥ぐのにもかなりの時間を要しました。
その後、遮音性等級の直貼りフローリングを貼り、次の工事でフローリングを傷つけないように養生を行います。
こちらが、キッチンのリフォーム前の写真です。
既存のカウンターは、カウンター下に収納があったため、壁がかなり薄い状態でした。
今回の工事で、壁をなくし下の収納は、撤去する予定であったため、カウンターを支えるための補強が必要でした。
写真は、大工さんが壁の補強を行っているところです。
補強に加え、カウンター自体を壁に埋め込み、反対側にも荷重を持たせるようにしました。
こちらのお宅は『 リフォーム実例 』でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
築100年 古民家の「キッチン・リビング」リフォーム
築100年の古民家ですが、数年前に一度他社でリフォームをされており、今回で2回目のリフォーム工事になります。
窓開口部が小さいため、全体が暗く、化粧材で囲われた梁が圧迫感を感じさせる空間になっていました。
既存のキッチンなど住設機器を撤去し、床・壁・天井も解体します。
床は断熱材を敷き込み、下地を2重貼りにすることで足元からの寒さを緩和できるようにしました。
圧迫感があった梁の化粧材も取外し、天井の高さも今までよりも高くして、壁・天井に断熱材を敷き込みます。
窓サッシも開口を増設して断熱性の高い複層ガラスに取り替えました。
外壁の焼杉板も貼替しました。
天井高を上げ、ウォールキャビネットをなくすことで開放的な空間になりました。
文: 香月・鹿毛